エネルギー事業者向け電力需給制御システム

脱炭素先行地域を目指す自治体・事業者へソリューションを提供
複数のエネルギーリソースを有効活用する電力需給制御システム

日新システムズは2016年より宮古島市島嶼型（とうしょがた）スマートコミュニティ実証事業において、電力需給制御に必要なクラウドシステムおよび屋外で使用できるゲートウェイの技術開発を行ってきました。複数の需要家が保有するエネルギーリソースを束ね、一括管理・最適制御を行うためには、気象条件やエネルギーの使用状況など複雑な運用ナレッジが必要となります。

当社の電力需給制御システム「エリアアグリゲーションシステム」を導入することで、太陽光発電の予測データを活用した最適制御を行い太陽光発電の自家消費率を向上させます。さらにパートナー企業が提供する情報流通基盤と組み合わせることにより、電力の需要量や供給量等の可視化、再エネ自給率の把握、分析ができます。

おしらせ

宮古島市島嶼型スマートコミュニティ実証事業

実証事業において、宮古島市ではエネルギー自給率を向上するため、主力電源として利用する再生可能エネルギーを大量導入します。島内電力の負荷機器を制御しエネルギー負荷を平準化するため、需給制御システムと屋外型IoTゲートウェイを社会システムとして実装し、地域経済の活性化や雇用創出を図ります。

第三者所有PPA事業により、戸建住宅、集合住宅、事業所などへ太陽光発電、蓄電池、エコ給湯機、EV充電器を設置し、クラウドから遠隔監視・制御を行い、再生可能エネルギーの有効活用を行います。

エリアアグリゲーションシステムとは

再生可能エネルギーの拡大で大きく変化するエネルギー事業環境へ対応するために、蓄電池、エコ給湯機、EV充電器など複数のエネルギーリソースを有効活用し余剰電力を効率制御する電力需給制御システムのサービスです。

特長

蓄電池、エコ給湯機、EV充電器など複数のエネルギーリソースを有効活用し余剰電力を効率制御します。

蓄電池、エコ給湯機、EV充電器を有効活用し余剰電力を効率的に制御

クラウド環境の用意不要ですぐに利用できるSaaS提供

通信費込みのシンプルな価格体系

需給調整市場や容量市場への参入が容易

システム構成

クラウドシステムとエッジゲートウェイである屋外型IoT ゲートウェイで構成されています。

機能

機能特長

指定した（需要家を束ねた）エリア単位で蓄電池、EV充電器、エコ給湯機を一括制御
日射量予測から太陽光発電を予測
太陽光発電予測に基づいた
- 出力制限制御による発電電力の安定化
- 蓄電池の自動充電制御による余剰電力の有効活用
- エコ給湯機の自動沸き上げシフト制御による余剰電力の有効活用
EV充電器の自動充電制御による余剰電力の有効活用
太陽光発電予測を確認しながら、蓄電池、EV充電器、エコ給湯機の制御スケジュールを手動で作成可能
エコ給湯機の沸き上げシフト制御による、湯切れリスクへ対応
機器の故障をLINE WORKSへ通知することで、機器の早期メンテナンスが可能
スマートフォンやタブレットにてQRコード、バーコードを読込むことで、屋外型IoTゲートウェイをシステムへ簡単登録
塩害や強い台風が多い過酷な環境でも耐えうる屋外型IoTゲートウェイ

機能一覧

機能	概要
見える化	ブラウザにて、計測値や予測値を表示。
機器登録／設定	現場でスマートフォン、タブレットを使った簡単登録・設定。
故障検知通知	リソース機器の故障情報を検知し、LINE WORKSでスマートフォンへ通知。
故障履歴表示	ブラウザにてリソース機器の故障情報を表示。
太陽光発電予測	日射量予測から翌日の発電量を予測。
太陽光発電制御	太陽光発電出力を自動で出力制限制御。系統連携における出力制御。
EV制御	余剰電力が多い時間帯に自動で充電制御。
蓄電池制御	余剰電力が多い時間帯に蓄電池を自動で充電。
エコ給湯機制御	余剰電力が多い時間帯に自動で沸き上げ制御(シフト制御)。残湯量が指定湯量未満の際に自動で沸き上げ制御(湯切れ防止制御)。
エリア／グループ管理	管理したいエリア、エリア内に複数グループを設定。
疎通確認	現場でリソース機器との疎通を確認。
制御スケジュール登録	制御開始／停止時刻を自由に登録。
パッケージアップデート	屋外型IoTゲートウェイのファームウェアアップデート。
データ収集	リソース機器から1分周期で計測値を収集。（※）
スケジュール制御	指定した制御開始／停止時刻に従い、制御を実行。