プレスリリース 2018


(2018年11月13日)

ブロックチェーン技術を用いた電力需要調整力サービスの実証を開始

 株式会社日新システムズ(本社:京都、代表取締役社長:竹内 嘉一)は、株式会社村田製作所(本社:京都、代表取締役会長兼社長:村田 恒夫)および一般社団法人DELIA(本部:福岡、代表理事:中村良道(スマートエナジー研究所 ファウンダー))と共同で、ブロックチェーン技術を用いた電力需要調整力サービスの実証を開始します。

 本実証は、福岡市と福岡地域戦略推進協議会(FDC)が実施する「福岡市実証実験フルサポート事業」2017年度第2期実証実験プロジェクトに採択された『集合住宅の「地産地消型の一括受電」による新たなサービスの創造 ※1』をテーマに、積水ハウス株式会社(本社:大阪、代表取締役社長:仲井嘉浩)が代表事業者であるプライムメゾン照葉クロススタイル(賃貸マンション)にて行います。

※1実施主体:株式会社スマートエナジー研究所、特定非営利活動法人QUEST、エフビットコミュニケーションズ株式会社

■ 背景
 パリ協定の発効やエネルギーミックスを背景に再生可能エネルギーの大量導入が予想され、地域と家における分散エネルギーシステムの近未来は、次の3点を有機的に統合化し新しいエネルギー供給形態を支える技術を構築していくことが求められます。

  • ZEH・ZEBからローカルの地産地消、そしてVPPシステムに向かうエネルギービジネスモデル
  • システム技術の変革、またブロックチェーンなどローカルの分散エネルギーシステムに適した運用技術
  • V2Gなど地域に存在する蓄電リソースと電力系統の相互協調を図るシステム技術、システムを構成する多様な電源機器技術

さらに日本では地震も多く、年々巨大化している台風により災害が多発しており、国土強靭化の観点からも地域のエネルギーの自給、地産地消や電力融通はますます重要度を増しています。

■ ブロックチェーン技術を用いた電力需要調整力サービスの検証について
 本実証では、一般社団法人ビヨンドブロックチェーン(本部:東京、代表理事:斉藤 賢爾 (株式会社ブロックチェーンハブ/慶應義塾大学))が開発した基盤ソフトウェア「BBc-1 (Beyond Blockchain One)」をベースに、日新システムズがエネルギーゲートウェイ、村田製作所が蓄電池一体型システム(All-in-oneタイプ)を提供し、下記コンセプトで集合住宅の「地産地消型の一括受電」による新たなサービスとして進めて参ります。

  • ローカルVPP(仮想発電)
    屋上の太陽電池や部屋に据え付けたバッテリーなど、マンション内に分散しているエネルギーリソースを緩やかに統合化して、再生可能エネルギーの導入、電力系統の電力変動の平準化に貢献します。
  • ブロックチェーン技術の活用(先進的取組)
    分散エネルギーの電力の移動証明(ETP)を行います。この証明書により、エネルギーリソースの状態や周辺環境の状況に合わせた電力供給を可能にします。
  • バッテリーの使用状能のモニタ
    バッテリーの充放電の状態は、電力の移動証明 (ETP)に記録されていますので、バッテリーの使用状態をトレースして、バッテリーの寿命や異常などを常にモニタしています。
  • 停電のないリビング(マンションに住んでいる方々へのメリット)
    非常時に室内のバッテリーからリビングに電気が自動的に供給されますリビングのコンセントに接続された携帯の充電器やテレビがご使用いただけます。

実証概要
画面イメージ

■ 展示会出展のご案内
下記展示会にて、本実証内容に関する出展、講演をいたします。
ET & IoT Technology 2018
会期日:2018年11月14日(水)~16日(金)
会場 :パシフィコ横浜
ブース№:B-26 (日新システムズブース)

■ 日新システムズについて
 日新電機株式会社(東証1部上場)の全額出資子会社である日新システムズは、これまで組み込みシステム開発で培った機器制御技術とネットワーク技術を土台に、エネルギーをはじめとする様々な分野において、価値あるスマート社会を実現していくことで新しい未来をみなさまと共に創り続ける企業です。
日新システムズのホームページ https://www.co-nss.co.jp/
電力融通+ブロックチェーンについて https://www.co-nss.co.jp/media/press/bc/

■ 株式会社村田製作所について
 革新的な技術やソリューションの創出により、エレクトロニクス社会の進展に貢献しています。材料から製品までの一貫生産体制を構築し、小型、高機能、薄型化などエレクトロニクス業界のトレンドをリードしています。製品の90%以上が海外で販売されるなど、グローバルであらゆる地域のお客様に技術、製品、サービスを提供しています。
村田製作所のホームページ https://www.murata.com/
村田製作所の蓄電池一体型システム(All-in-oneタイプ)
https://www.murata.com/ja-jp/campaign/ads/japan/hvdc

■ 一般社団法人DELIAについて
 DELIAは、ブロックチェーンによる分散エネルギー情報基盤アライアンス(Distributed Energy Ledger Infrastracture Aliance;DELIA)として、2018年4月に発足しました(NPO QUEST内で2018年度運用)。DELIAは、高速処理が可能なプライベート型の分散台帳技術である「BBc-1 (Beyond Blockchain One)」をプラットフォームとしています。地域にある分散エネルギーの緩やか有機的統合化を行い、国土強靭化へつながる地域内の電力融通、エネルギー自給率の向上、地産地消などを実現する活動です。3つの柱 (1)地域の分散エネルギー統合化(ローカルVPP(仮想発電))、(2)デジタル通貨によるエネルギー決済、(3)地域の分散エネルギー経済圏(トークンエコノミー) 実現の活動を進めてまいります。

■ 株式会社スマートエナジー研究所について
 分散型エネルギーシステムを更に社会浸透すること。それを円滑に進めるにはエネルギーシステムに必要な技術・開発環境の充実が求められています。私たちは、お客様のエネルギーシステムの開発速度を大きく加速する国産高速回路シュミュレータSCALE などの開発販売を行っています。さらに、エネルギー変換装置の検査モデルの提供、企画開発コンサルティングなどを通じて、エネルギーシステムを未来へと前進させるお客さまへ、「アイディア、方法、道具」を提供します。
株式会社スマートエナジー研究所のホームページ https://www.smartenergy.co.jp/

■ 特定非営利活動法人QUEST について
 九州から先端的な組込みソフトウェアの技術を発信し、産業発展への貢献を行う研究会を2006年4 月に立上げ、2008 年8 月に NPO 法人QUEST としました。九州地域での組込みソフトから、LoRa ネットワーク、自動運転などのMaaS(スマートモビリティ)、スマートエネルギー、AI、ブロクチェーンなど最新テーマの紹介、ハンズオンセミナーを行い社会技術者のスキル、レベルアップに貢献しています。また最新テクニカルグループのスタートアップ支援を行っています。
NPO 法人QUEST のホームページ http://www.quest9.org/

■ エフビットコミュニケーションズ株式会社について
 エフビットコミュニケーションズは、通信事業やESP 事業で積み上げてきた実績と信頼をベースに、電気事業者(新電力会社)としても、これまでと変わらない、安心、安定、安全といった基本理念を守りつつ、「電気」という商品をお客さまに価値あるサービスとして届けたいと思います。 また、電気のご購入を通じて、環境やエネルギー問題、国内の電力事情についての諸問題の解決に向けて、お客さまに考えていただくきっかけをご提供し、お客様と共に考え、エネルギーサービスを育み、諸問題を解決するのが私たちの目標です。
エフビットコミュニケーションズのホームページ https://www.fbit.co.jp/

■ 一般社団法人ビヨンドブロックチェーンについて
 ブロックチェーン技術を含む従来の分散台帳技術の諸々の課題を解決し、通貨やその他のフィンテック応用、各種証明機能といった社会信用基盤の自動化・高度化に寄与するべく、新たな基盤ソフトウェア「BBc-1 (Beyond Blockchain One)」をオープンソースで開発しています。
一般社団法人ビヨンドブロックチェーンのホームページ https://beyond-blockchain.org/

■ 株式会社ブロックチェーンハブ(本社:東京、代表取締役:増田一之)について
 破壊的テクノロジーと言われるブロックチェーンのビジネスへの応用は始まったばかりです。株式会社ブロックチェーンハブは、新たな基盤技術BBc-1 の開発に参画するとともに、ブロックチェーン技術の理解を進めるための教育プログラムの提供、各種コミュニティー育成、ブロックチェーン関連ベンチャー創業支援を通じて、ブロックチェーン技術を使った新事業創造を推進します。
株式会社ブロックチェーンハブのホームページ https://www.blockchainhub.co.jp/

※その他、本資料に掲載する会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

■本実証に関するお問い合わせ
株式会社日新システムズ
京都市下京区堀川通綾小路下ル綾堀川町293-1 堀川通四条ビル
TEL:075-344-7961
https://www.co-nss.co.jp/contact.html

(2018年11月12日)

国際通信規格Wi-SUN FANを
Arm Pelion IoT Platformでの実現に成功

 京都大学 大学院情報学研究科の原田博司教授の研究グループ(以下京都大学)、株式会社日新システムズ(以下日新システムズ)、ローム株式会社(以下ローム)の3者は、英Arm(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:神奈川県横浜市、以下Arm)の協力を得て、国際無線通信規格Wi-SUN FAN(Field Area Network)に準拠したソフトウェアスタックをArmのIoTデバイス組込み用OS「Mbed OS」に対応させることに成功しました。さらに、本プロジェクトのハードウェア上に、Arm がIoTデバイス管理サービスの構成要素として提供しているクライアント機能を実装し、Wi-SUN FANのネットワーク経由で同社のIoTプラットフォーム「Arm Pelion IoT Platform」への接続とデータ送受信を行わせることに成功しました。

■ 今回の成果
今回、京都大学と日新システムズ、ロームの3者は、ArmのMbed OSを搭載したマイコンとロームの無線通信デバイス(RF)を組み合わせたハードウェア上に、日新システムズ、京都大学が開発した国際無線通信規格Wi-SUN FANソフトウェアを搭載しました(図1)。

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図1:Wi-SUN FANソフトウェアを搭載したハードウェア

さらにこのハードウェア上に、Armが提供するデバイス管理サービス「Pelion Device Management」のクライアント機能「Device Management Client」を実装し、Wi-SUN FANのネットワーク経由でPelion IoT Platformへの接続と各種センサーデータの収集、その収集データのクラウドでの表示に成功しました(図2)。

画面イメージ

図2:接続イメージ

Pelion IoT Platformに接続することにより、Mbed OS 上で動作するWi-SUN FANを搭載した多数のデバイス管理を、個別にセキュアに簡単に行うことができます。また、Mbed OSには様々なライブラリやサンプルコードが用意されているため、Wi-SUN FANを用いた様々なアプリケーションを迅速に開発することが可能になります。

■ 今後の展開
今後、日新システムズと京都大学は、Mbed OS上のWi-SUN FANソフトウェアをWi-SUN アライアンスが新たに開始するWi-SUN FAN認証試験に合格させ、技術適合性・相互接続性を確保するとともに、本ハードウェア/ソフトウェア構成でのシステム構築・運用のサービス化を検討し、大規模なIoT/メータリングシステムに対して採用を働きかけていく予定です。
また、ロームは、マイコンとRFが実装されたWi-SUN FAN対応無線通信モジュールの量産に向けた開発を進めていきます。 本成果は2018年11月14~16日の日程で開催される組込み総合技術展「Embedded Technology 2018」の日新システムズおよびArmのブースにおいてデモ展示を行う予定です。
また、2018年12月5日に開催されるArm社イベントArm Mbed Connectにおいても本成果の詳細を紹介する予定です。

【用語説明】
■ Wi-SUN FAN (Field Area Network)
Wi-SUN FAN は、Wi-SUNアライアンスが制定するスマートメータリング、配電自動化を実現するスマートグリッドおよびインフラ管理、高度道路交通システム、スマート照明に代表されるスマートシティを無線で実現するためのセンサー、メーターに搭載するIPv6で多段中継(マルチホップ)可能な通信仕様です。2016年5月16日にWi-SUN FANワーキンググループでバージョン1が制定。物理層部にIEEE 802.15.4g、データリンク層に IEEE 802.15.4/4e、アダプテーション層にIETF 6LowPANそしてネットワーク層部にIPv6、ICMPv6、トランスポート層にUDP、そして認証方式としてIEEE 802.1xを採用しています。
また、製造ベンダー間の相互接続性を担保するための試験仕様等も提供されています。

■ Wi-SUN アライアンス
Wi-SUN アライアンスは、IEEE 802.15.4g 規格をベースにエネルギーマネージメント、防災、工場等の各種アプリケーションを実現するために他のオープンな国際標準規格と融合させ、製造メーカ間で相互接続可能な国際無線通信規格「Wi-SUN Profile」を制定する任意団体です。現在、会員企業は全世界に100 社以上おり、スマートメーターと宅内エネルギー管理システム(HEMS)との間の通信規格「Wi-SUN ECHONET」は全国の電力会社に採用されています。すでに当該仕様が搭載されているスマートメーターは1,000万台以上出荷されており、今後は東京電力管内で2,000万台以上出荷される予定です。
詳細はhttp://www.wi-sun.org をご参照ください。

■ 京都大学 大学院情報学研究科 原田博司研究室について
京都大学 大学院情報学研究科 原田博司研究室は、京都大学 大学院情報学研究科通信情報システム専攻に所属し、ディジタル通信分野に関する研究開発を行っています。特に原田博司教授は、2012年Wi-SUNアライアンス設立時の共同創業者(Founder member)であり、現在Wi-SUNアライアンス理事会議長(Chair of the Board)として、また、 Wi-SUNアライアンスHAN WG議長として、Wi-SUNシステムの技術仕様策定、普及活動を行ってきました。
原田博司研究室では、Wi-SUNシステム全般の研究開発を行っており、主に通信方式、電波伝搬・伝送、システム最適化、応用システム等の研究開発を行っています。

■ 日新システムズについて
 日新電機株式会社(東証1部上場)の全額出資子会社である日新システムズは、これまで組み込みシステム開発で培った機器制御技術とネットワーク技術を土台に、エネルギーをはじめとする様々な分野において、価値あるスマート社会を実現していくことで新しい未来をみなさまと共に創り続ける企業です。
日新システムズのホームページ https://www.co-nss.co.jp/
Wi-SUN FANソリューションページ https://www.co-nss.co.jp/media/press/wsf/

■ ロームについて
ロームは、1958年(昭和33年)設立の半導体・電子部品メーカです。自動車・産業機器のほか、民生・通信など多様な市場に対し、品質と信頼性に優れたLSIやディスクリート、電子部品を供給するとともに、システム全体を最適化するソリューション提案を行っています。
また、Wi-SUN FANに対しては、要素技術で欠かせないIEEE802.15.4g規格に対応するRF技術やWi-SUN FANスタックを搭載する最適なMCUの選定技術、それらのモジュール製品化技術などを保持しており、Wi-SUN FANに対応した無線通信モジュールの量産に向けて開発を進めています。これまで京都大学・株式会社日新システムズとの共同開発で、世界初のWi-SUN FAN対応無線機の基礎実験に成功したのち、小型IoT用ゲートウェイや広範囲情報収集システムの開発を行ってきました。今後もロームは、急拡大するインフラの無線化やIoT機器に向けてWi-SUN FANの開発を推進していきます。

※Arm は Arm Limited (またはその子会社)の登録商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。(C)1995-2018 Arm Group.

※その他、本資料に掲載する会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

■本件に関するお問い合わせ
株式会社日新システムズ
京都市下京区堀川通綾小路下ル綾堀川町293-1 堀川通四条ビル
TEL:075-344-7961
https://www.co-nss.co.jp/contact.html

(2018年7月2日)

世界初!国際無線通信規格Wi-SUN FAN 開発者向け
評価パッケージを数量限定で販売開始

 株式会社日新システムズ(本社:京都市、代表取締役社長:竹内 嘉一)とコアスタッフ株式会社(本社:東京、代表取締役:戸澤 正紀)は共同で、国際無線通信規格Wi-SUN FAN開発者が、ネットワークの構築テストにおいて通信性能の評価を簡単にできるパッケージ商品を数量限定で販売します。
 今回発売するWi-SUN FAN評価パッケージは、Wi-SUN FAN対応のプログラマブルなIoTゲートウェイに、Wi-SUN FANネットワークの構築テストで必要となる評価用管理ツールをセットにしたものです。Wi-SUN FANを利用したセンサネットワークシステムの構築を検討されている方が、簡単にマルチホップメッシュネットワークの構築と通信性能の評価を行うことができます。

■ 背景
 Wi-SUN FAN(Field Area Network)は、920MHz帯で自営無線マルチホップメッシュネットワーク構築が可能な国際標準規格に準じた通信方式として注目を浴びています。京都大学 大学院情報学研究科原田博司研究室と株式会社日新システムズは共同で、Wi-SUNアライアンスが制定するWi-SUN FANシステムに準拠した通信用ミドルウェアの研究開発を行っています。さらにローム株式会社と共同することにより、通信モジュールの研究開発を行っています。この通信モジュールは試験機としての環境を提供してきましたが、一般ユーザが購入できるネットワーク構築や通信試験を行うパッケージ製品を販売していませんでした。

■ Wi-SUN FAN評価パッケージについて
 本パッケージには、コアスタッフが提供するIoTゲートウェイ 「Wi-SUN FANアドオンモジュール搭載Armadillo-640(型番:CS-A640C/WSFAN-00)」5セットと、京都大学 大学院情報学研究科原田博司研究室と日新システムズが新たに開発した「評価用管理ツールソフトウェア」が含まれます。
 CS-A640C/WSFAN-00は、株式会社アットマークテクノ製のLinuxボード「Armadillo-640」と、ローム株式会社製Wi-SUN FAN無線通信モジュールを組み合わせて実現したIoTゲートウェイです。
 「Wi-SUN FANアドオンモジュール搭載Armadillo-640」 は、それぞれWi-SUN FAN ネットワークを構成するボーダールータ、ルータ、リーフの各ノードとして動作可能で、これらを自由に組み合わせることで、メッシュネットワークを構築できます。
 また、構築したメッシュネットワーク上の各ノード間の電波状況や通信品質を測定することが可能な評価用管理ツールで、メッシュネットワークの実運用時の性能を、簡単に評価、測定することができます。
 なお、Wi-SUN FANミドルウェアはWi-SUN FAN規格に準拠していますが、Wi-SUNアライアンスの認証を取得したものではありません。今後、Wi-SUNアライアンスが計画している認証プログラムが開始され次第、認証試験を実施し、認証取得する予定です。

パッケージ内容

  • 評価用管理ツールソフトウェア × 1
    Wi-SUN FANネットワークの性能評価、管理を行うためのWindows上で動作するアプリケーションソフトウェアです。評価用管理ツールに搭載されている機能は以下の通りです。
    • 無線通信時の性能計測(スループット、パケットロスト率など)
    • 構築されているネットワークのトポロジー確認
    • 各ノードの情報収集、表示

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  • Wi-SUN FANアドオンモジュール搭載 Armadillo-640(型番:CS-A640C/WSFAN-00) × 5
    ローム株式会社のBP35C4を採用したWi-SUN FAN対応無線モジュールをArmadillo-640に搭載したIoTゲートウェイです。

     Armadillo-640は、計測・監視・制御機器などの産業機器の組込みプラットフォームとしてのご利用を想定した省電力CPUボードです。CPUクロック528MHz、メモリ(RAM)512MB、オンボードストレージとして4GBのeMMCを搭載し、標準OSとしてDebian GNU/LinuxをプリインストールしているためPCライクな開発が可能です。

     なお、本Wi-SUN FAN対応無線モジュールに搭載されているWi-SUN FANミドルウェアおよび評価用管理ツー ルソフトウェアの著作権その他の知的財産権は京都大学に帰属しています。

 

■ 販売体制、販売時期について
販売開始時期:2018年9月上旬予定
初回販売予定数量:20セット
初回販売分予約受付:2018年7月5日より
販売予定価格:30万円(税抜)

■ 今後の展開
 初回販売の評価パッケージご購入者から、評価用管理ツールの使い勝手や、Wi-SUN FAN ネットワークの性能評価、開発パッケージの利用のしやすさなどのフィードバックを得たうえで、開発パッケージ量産版の一般販売を2018年内に開始する予定です。


■ 展示会出展のご案内
下記展示会にて、本パッケージを出展いたします。
Embedded Technology West 2018
会期日:2018年7月5日(木)~6日(金)
会場 :グランフロント大阪内 コングレコンベンションセンター
ブース№:H-01

■ パートナーシップについて
本件に合わせ、ソフトウェア開発に豊富な実績を持つ株式会社日新システムズと、IoTゲートウェイ・CPUボードメーカーの株式会社アットマークテクノをグループに持ち、基板設計から筐体開発までハードウェア開発を実施するコアスタッフ株式会社がパートナーシップを締結し、ソフトウェア・ハードウェアのトータルソリューションをお客様に提供いたします。

【用語説明】
■ Wi-SUN FAN (Field Area Network)
Wi-SUNアライアンスが制定するスマートメータリング、配電自動化を実現するスマートグリッドおよびインフラ管理、高度道路交通システム、スマート照明に代表されるスマートシティを無線で実現するためのセンサー、メーターに搭載するIPv6で多段中継(マルチホップ)可能な通信仕様。2016年5月16日にWi-SUN FANワーキンググループでバージョン1が制定。物理層部にIEEE 802.15.4g、データリンク層に IEEE 802.15.4/4e、アダプテーション層にIETF 6LowPANそしてネットワーク層部にIPv6、ICMPv6、トランスポート層にUDP、そして認証方式としてIEEE 802.1xを採用している。また製造ベンダー間の相互接続性を担保するための試験仕様等も提供されている。

■ Wi-SUN アライアンス
IEEE 802.15.4g 規格をベースにエネルギーマネージメント、防災、工場等の各種アプリケーションを実現するために他のオープンな国際標準規格と融合させ、製造メーカ間で相互接続可能な国際無線通信規格「Wi-SUN Profile」を制定する任意団体。現在会員企業は全世界に100 社以上。スマートメーターと宅内エネルギー管理システム(HEMS)との間の通信規格「Wi-SUN ECHONET」は全国の電力会社に採用。現在すでに当該仕様が搭載されているスマートメーターは1,000万台以上出荷。今後は東京電力管内で2,000万台以上出荷される予定。
詳細はhttp://www.wi-sun.org を参照。

■ 日新システムズについて
 日新電機株式会社(東証1部上場)の全額出資子会社である日新システムズは、これまで組み込みシステム開発で培った機器制御技術とネットワーク技術を土台に、エネルギーをはじめとする様々な分野において、価値あるスマート社会を実現していくことで新しい未来をみなさまと共に創り続ける企業です。
日新システムズのホームページ https://www.co-nss.co.jp/

■ コアスタッフについて
 半導体・電子部品・モジュール製品の輸出入および正規販売代理店業務、通販サイト「ザイコストア」、「ITストア」運営の他、部品調達から設計、EMS事業までを一貫して手がけています。2016年6月には、組み込みシステム開発メーカのアットマークテクノをグループ企業とし、包括的なIoT(モノのインターネット)プラットフォームの提供が可能となりました。国内拠点はグループ企業含め7カ所、海外拠点としてコアスタッフ香港(香港)、コアスタッフ深セン駐在事務所(中国深セン)、コアスタッフアメリカ(米国カリフォルニア州サンノゼ)を展開しています。

※その他、本資料に掲載する会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

■本製品に関するお問い合わせ
株式会社日新システムズ
京都市下京区堀川通綾小路下ル綾堀川町293-1 堀川通四条ビル
TEL:075-344-7961
https://www.co-nss.co.jp/contact.html

コアスタッフ株式会社
東京都豊島区高田3-14-29 KDX高田馬場ビル5階
TEL:03-5954-1370
module@corestaff.co.jp

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