産業分野向けIoTプラットフォーム
Empress IoT Platform
Empress IoT ソリューションは「セキュリティ」と「トレーサビリティ」を保証しつつ、産業機器からクラウドまでのデータ連携をシームレスに実現する産業分野向けIoTプラットフォームです。既設の産業機器を「OPC UA」や「MTConnect」などに対応するためのプロトコル変換器(中継器)とあわせて、ワンストップ・ソリューションを提供します。※1
※1 産業機器へ OPC UA Server や MT Connect Server 機能を追加するためのソフトウェア提供も可能です。
コンポーネントを組合せることでプログラムを作成せずにシームレスに、ボードからクラウドまでのデータ連携が可能です。
Empress IoT ソリューションは、北米での導入実績No.1を誇る組込みデータベース Empress DB を応用することで、高いセキュリティとトレーサビリティを確保しています。また、Industrie 4.0への対応として、OPC UA やMT Connectといった産業用通信プロトコルにも対応しています。
日本国内と海外のFactory Automation、加工機、ロボット、業務空調、オフィスビルエネルギー制御、電力制御、エレベータ制御、入退室、POS、プリンタ、通信機器、PBXなどに幅広く採用されています。
モジュール | 説明 |
---|---|
データコレクトAPI ![]() |
ローリソースデバイス用のデータコレクト汎用APIです。デバイスからデータ取集と双方向データ連携ためのAPIライブラリを提供します。 |
IoT Agent ![]() |
デバイスのメモリーにデプロイされ、差分データを送受信します。 |
組込みデータベース![]() |
デバイス用の小リソースで多機能な暗号化組込みデータベースエンジンです。 |
Empress IoT SDK 搭載エッジ![]() |
Empress IoT SDKを搭載したデバイスゲートウェイです。ユーザのアプリも搭載可能でエッジコンピュータとしても機能します。 (Empress IoT Data Connector) |
IoT SDK![]() |
Empress IoT Data Connectorに搭載されるソフトウェアコンポーネントです。 暗号化データベース、M2Mレプリケーション、OPC UAサーバなどが搭載されます。 |
IoT Data Quest![]() |
Microsoft Azure上のSaaSとして提供され、ダッシュボード機能により、認証、セキュリティ鍵の管理、ファームウェア更新、死活監視など各種サービスを提供します。 |
Empress IoT SDKは、お客様ご指定のハードウェアへの実装提供だけでなく、すでに実装済みのゲートウェイ(=Empress IoT Data Connector)として 提供することも可能です。
Empress IoT Data Connector
Empress IoT Data ConnectorはFA分野に特化したデバイスゲートウェイです。工場内のさまざまなデバイスから収集したデータとエンタープライズ用データベースをセキュアに、トレーサビリティを保証した双方向のデータ連携を簡単に、安価に実現するために設計されています。

上位対応可能なデータベースはOracle,
SQL Database, DB2, MySQL,
PostgreSQL, Hadoop, NoSQLなど
- PLCと直結してデータ収集が可能
- 複数のPLCベンダーが混在する環境でデータ収集が可能
- データセキュリティ
- データ暗号化(AES256)
- ルート権限が取られても、データは守られる
- 通信はSSL/TLS
- 暗号化鍵のマネージメント機能提供、デバイス内に
保存しない - トレーサビリティ
- 断線・断電があってもトレーサビリティを保証
- 重複送信により、データの一致性保証 - オープンプラットフォームでユーザのアプリの搭載も可能
- デバイスの死活監視、ロック、ファームウェア更新機能搭載
【新機能】Empress IoT Defender
【新機能】Empress IoT Defender
Empress IoT SDK に新しく搭載されるソフトウェアスタックで、工場内のリスクを排除するコンポーネントです。

IoT Data Quest
Empress IoT Data Questはデータのセキュリティとトレーサビリティを担保したクラウド型のデバイス運用監視サービスです。Data QuestはMicrosoft AzureのSaaSとして構築されます。非常に多彩な機能を提供します。

- セキュリティ認証機能
- Empress 暗号化鍵の管理機能
- M2Mレプリケーション機能
- ファームウェア更新機能
- 更新するFWのバージョン管理機能
- デバイスの死活監視機能
- IoT Hubの自動登録機能
- IoT Hubの接続文字列管理機能
Empress IoT Data QuestのWeb画面イメージは以下の通りです。接続ステータスは死活監視を表示しています。
接続監視間隔(20秒)ごとに実行しています。
データセキュリティ保証
- デバイス側のAES256の暗号化データベースを提供
- デバイス上に暗号化データベースの暗号鍵を置かない高いセキュリティ
- 通信はHTTPSを対応、プライベート通信用暗号化鍵も提供可能
- データベースとIoT Data ConnectorのIoTSec認証によるなりすまし防止
- デバイスの認証停止、接続停止とデータのリモート消去機能
データのトレーサビリティを確保
IoT Data Connectorからクラウド上のDBまでの間でデータが同期されるので連携するデータの漏れ、重複が発生しないことを保証します。
稼働中にシステム内の機器に断電、断線が発生しても、復旧後、データ連携は自動的に継続し、IoT Data Connector、クラウドゲートウェイ間でデータの漏れ、重複がないことを保証します。
豊富な産業通信プロトコルのサポート
OPC UAとSSL/TLSを実装することでフィールド、コントロール、オペレーション、マネージメントレベルにて暗号を用いたデータ通信が可能になります。 また、OPC UA機能を自社の装置に搭載したい場合にOPC UAソフトウェアのみを単体のソフトウェアとして提供することも可能です。 他にも、MT ConnectやModbusといった業界標準の通信規格に対応しています。(他の通信方式にも対応可能)
OPC UA Server/MTConnectでバックエンドデータベースと連携が可能になります。
新機種だけでなく、導入済みの旧機種にも対応しています。
4A
高い可用性と使い易さ保証
- アメリカに豊富な実績を持つシステムを日本用にローカライズ
- SDの寿命を考慮した設計
- 非断片化構造によるシステム定時性の保証
- 高速性能を保証したリングバッファ機能
- Plug & Play 方式で開発工数がかからない開発環境の提供
オープン接続性保証
- IoT Gatewayにより複数の業務システム、例えば、Siebel, SAP, Sugar CRM等とのデータ連携可能
- 上位Oracle, DB2, SQL Server, MySQL, PostgreSQLとの連携も可能
- Dashboard機能とセキュリティポリシーの設定機能
オープン接続
OPC UAとSSL/TLSを実装することでフィールド、コントロール、オペレーション、マネージメントレベルを暗号化を用いたデータ通信が可能になります。

今後海外の工場で必要になる
工場内のデータセキュリティの提供
- 業界初の全てデータベース対応の
OPC UA ソフトウェア - OPC UA SDKも提供可能
- MT Connect
Empress IoT Platform 導入実績
FA
- 用途:
複数の工場からPLCデータ収集の全社管理が可能 - 保護するデータ:ログ、レシピデータ
- 採用のメリット:
複数の工場のPLCログデータの使用するためにより
正確な分析が可能になる。 - コスト削減:歩留まりの向上に役立つ
- 改善効果:
PLCのデータを活用することにより、歩留まりだけ
ではなく、製品の品質向上につながる。
工作機器
- 用途:
これまで別々の通信仕様に対応していた自社製品を統一するためのゲートウェイ装置 - 保護するデータ:ログ、レシピデータ
- 採用のメリット:
Empress社のOPC UAサーバソフトを工作機器(種別A)に搭載することで新規にOPC UA対応装置を開発可能
MT ConnectやModusといった既存の通信規格に対応していた工作機器はそのままで統一化が可能 - コスト削減:ゲートウェイの共通化
- 改善効果:
自社の製品ラインアップ毎に別々に開発が必要だった上位システムとの接続を統一化できた。
MFP
- 用途:
プリンタの使用状況の一括管理、課金とメンテナンス - 保護するデータ:
使用履歴、部品の使用ログ、ジョブ管理 - 採用のメリット:
①プリンタの一括管理、課金ができる
②部品の故障前交換やメンテナンスはできる
③ダウンタイムを最小限にできる - コスト削減:歩留まりの向上に役立つ
- 改善効果:
コストの削減と作業効率の向上部品の使用状況がわかり、より良い機械の開発ができる
POS
- 用途:
POS内に蓄積された売り上げデータのバックアップ - 保護するデータ:売り上げデータ
- 採用のメリット:
バックアップミスを減少しデータの確実なバックアップが可能 - コスト削減:バックアップするコストの削減
- 改善効果:
売り上げデータと履歴は7年間の保存を義務付けられているため社内管理コストが減少する。データも暗号化されているために改ざんできない。
保守点検
- 用途:
タブレットやスマホ内に暗号化し、保存されたビルやエレベータのマニュアルを参照を可能とするメンテナンス用ツール - 保護するデータ:顧客情報、保守情報、マニュアルなど
- 採用のメリット:
モバイル内でマニュアル閲覧を可能とし、ペーパレスを実現することでセキュリティを向上、海外のメンテナンス拠点でも使用可能 - コスト削減:マニュアル配布、管理コストの大幅な削減
- 改善効果:
海外では工事用のマニュアルが売られるなどセキュリティ問題が発生していたが、導入することによりコストだけではなく、セキュリティが格段に向上した。
空調設備
- 用途:ビル空調全体の管理
- 保護するデータ:各部屋の温度・湿度と消費電力の管理、制御と部品の使用状況の監視と予防保全
- 採用のメリット:空調の合理的な運用
- コスト削減:合理的な運用による電気代の節約
- 改善効果:
過去データと比較することで、節電目標が達成できたか否かの判断、新規機材の導入による節電効果が見えるかにより確実な達成が可能になる。
エレベータ
- 用途:ビルのエレベーターと入退出管理
- 保護するデータ:
エレベーターの保守情報と入退出する個人情報、入退出に対する個人の部屋のアクセス権 - 採用のメリット:
保守メンテ、高速管理と災害後に迅速なデータの復旧 - コスト削減:
合理的なゲートな運用とエレベータの待ち時間の短縮による合理化 - 改善効果:
災害後のシステムの迅速な復旧、部屋に対するアクセス権を付加することによるセキィリティの強化、人と部屋のアクセスを連携させることによるエレベータの
待ち時間の短縮。
スマートグリッド
- 用途:
米国のスマートグリッドの中継サーバとして上位基幹システムへのデータ連携 - 保護するデータ:
利用者情報、電力の供給量、消費量のログ - 採用のメリット:
上記基幹システムへの確実なデータ連携 - コスト削減:保安要員の出張費の大幅な削減
- 改善効果:
米国では雷の直撃による中継器の故障が多発したが、Empressを使用することで、中継器の故障が減少、ハードウェア、保安要員の出張費の削減