品質方針

制定日 2020年4月1日

[ 基本理念 ]

株式会社日新システムズは「企業理念」のもと、顧客や社会に求められている品質を的確に理解し、提供し続けることにより、顧客満足度を高めるとともに、社会に貢献する企業を目指します。

[ 品質方針 ]

1.顧客満足の向上

お客様のニーズおよび市場動向を的確に把握し、高品質の製品およびソリューションの提供に向けた活動を推進します。

2. 法令・規制の遵守

法令・規制を遵守し、環境を考慮し社会と調和のとれた発展を目指します。

3. 人材の育成

全社員に対する教育・訓練の推進および実践活動の中で、継続的に高品質力人材(知識、経験、研ぎ澄まされた五感)の育成に取り組みます。

4. 品質目標の達成

品質方針は、全社員に周知徹底を図ると共に、品質目標を定め、その達成に向けて計画的に取り組みます。

5. 継続的な改善

品質マネジメントシステムの有効性を定期的に見直し、継続的な改善を推進します。

株式会社日新システムズ
代表取締役社長 竹内 嘉一

日新システムズにおける品質保証とは

日新システムズ品質保証の考え方

プロジェクトを運用する上での3要素

一般的にプロジェクトマネジメントの3大要素は「Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)」であり、プロジェクトの成功とは、この3大要素における目標を達成することです。

当社ではプロジェクトを成功すべく運営する上での3要素を「エンジニアリング」「プロセス」「マネジメント」と定義し、これらの3要素の基盤として、ソフトウェア開発を行う上で最低限守らなければならない規律を「規程・要則・基準」にて定義しています。

第三者が品質を保証するための2つのアプローチ

品質とは「お客さまへの納品物が障害がなく正確に動作すること」と「お客さまの期待通りの機能が実現できていること」です。

ソフトウェアはプログラム(コード)で作られています。
コード自体は目に見えますが、実際にどう動くのかをコードから知ることは非常に困難です。
そこでソフトウェア品質を確認するためには「プロセス品質」と「プロダクト品質」という2つの観点からのアプローチが重要です。

  • プロセス品質

    「良いシステム(製品)は、良いプロセスから生まれる」という考え方をベースにプロジェクトの活動をチェックし、品質の良いシステム(製品)を
    作るための取り組みができているかを確認
  • プロダクト品質

    動くソフトウェアで完了基準を満たしていることを確認

開発を担う技術部門では、この2つの観点から品質を確認し、高品質なシステム(製品)を作り上げます。

そして品質保証部の役割は、技術部門が保証する品質を、第三者の視点で客観的に保証することであり、「プロセス品質」に重点を置いた監査活動を実施しています。
また「プロダクト品質」については、当社は多種多様なお客様のシステム(製品)を開発しており、それらの動作検証のための装置や環境を構築し検証することは現実的に困難なため、技術部門が実施するレビューやテストの結果に対し指標値評価を実施しています。

品質保証部門は開発部門が作り上げて保証する品質を第三者としてどのように保証するのか

品質マネジメントシステム全体図

品質マネジメントシステム(QMS:Quality Management System)の全体図です。

当社は高品質なシステム(製品)・サービス、サポートをお客さまに提供し、高い顧客満足を獲得するために、品質マネジメントシステム(QMS)を構築・運用し、品質向上への取り組みを継続的に行っています。(2021年6月にISO9001認証を取得)

  • QMS運営管理プロセス

    品質マネジメントシステムを効果的に実施するための活動品質方針
    および品質目標を定め、方針に従った品質改善活動を定義
  • 製品・サービス提供プロセス群

    システム(製品)を開発するための活動を定義
  • 支援プロセス

    資源の提供・管理、力量・教育訓練といった支援活動を定義

QMS継続的改善活動(1)

QMS全体図「QMS運営管理プロセス」のフロー図です。

当社では、部門から会社全体に至るまでのいくつものPDCAサイクルを繰り返すことで継続的な改善活動に取り組んでいます。
品質方針に従い、経営層が全社品質目標を策定し、それを受けて事業部および部門はそれぞれの品質目標を設定します。
そして、それぞれの品質目標を達成するための品質活動計画を策定・実践します。
品質活動計画および進捗報告は、毎月のマネジメント会議にて報告され、必要に応じてパフォーマンスを改善するための処置を実施します。
品質マネジメントシステムを構成する各プロセスに、このようなPDCAを組み込んで運用しています。

① 品質目標策定

品質方針より経営層が全社品質目標を策定し、事業部および部門品質目標を策定。

② 品質活動計画策定

品質保証部より部門課題を提起し、各部門責任者と部門課題の整合、要因、対策テーマを決定。

③ 品質活動の実施責任

品質目標の進捗、実績、是正処置を実施。部門基準の維持管理・運営。実施結果は、品質保証部へ報告。担当:部門責任者

④ 品質活動実績の確認、是正要求

各部門の品質活動の進捗管理および達成状況の推進を行い、状況により是正要求を部門責任者へ実施。 推進担当:品質保証部

⑤ マネジメント会議

社長、品質管理責任者への報告、レビュー継続的改善の指示。

⑥ 品質方針見直し

経営方針および経営戦略に照らし合せ、品質方針、QMSの見直し実施。

QMS継続的改善活動(2)

当社で実施されている代表的な継続的改善活動になります。
これらの活動状況は、社内ポータルサイトにて公開され、全社で共有されています。

活動単位 実施タイミング 補足
品質活動計画
※ 継続的改善活動(1)参照
部門 半期単位にて計画策定 進捗管理は1回/月。品質保証部がレビューし、マネジメント会議にて経営層に報告
QMS内部監査 部門 1回/年定期的に実施 不適合および改善の機会が指摘された場合に、改善要望書を発行
各プロジェクト
完了時のふりかえり
プロジェクト(Ver単位) プロジェクト終了時(重大課題発生時は、品質保証部から開催指示) ふりかえりの結果、改善計画立案、結果の検証を品質保証部にてレビュー実施
是正処置
  • 重大障害、障害多発時
  • 重仕損じ発生時
問題発生時に品質保証部から発行 品質保証部が対策方針→対策結果、再発防止策→効果検証をレビューおよび管理実施
規程要則基準・
品質監査資料等の改訂
全社
  • 各継続的改善活動の結果からしくみの変更が必要な場合
  • 定期的(1回/年)に改訂の必要性を検討
主管部門が改訂後、基準策定委員会にて審議、社長承認をもって全社展開

品質保証体系全体図

QMS全体図「製品・サービス提供プロセス群」をまとめた品質保証体系図です。

当社の品質方針を掲げ、顧客の要求事項をインプットとし連携する複数のプロセスを経て成果物を顧客に提供します。
品質保証体系は大きく「品質保証活動」「品質管理」「規程・要則・基準 規程管理」にカテゴライズされます。

「品質保証活動」には、「ソフトウェア開発」と「ハードウェア製品開発」があり、それぞれの活動に対し第三者的な監査活動が実施され、問題発生時には「是正処置」活動が実施されます。
このように開発現場のモノづくりの活動と監査活動が相互に連携し、高品質のシステム(製品)を作り上げる仕組みを運営しています。

品質方針:顧客満足向上/法令・規制の遵守/人材の育成/品質目標の達成/継続的な改善