OPC UA
OPC UA
Empress iData OPC UA Server / Clientは、情報モデルの構築に最適な商用OPC UA サーバ/クライアントです。
SDKでの提供だけではなく、情報モデル対応のためのコンサルティングや開発技術サポートも合わせて提供いたします。
技術資料
Empess iData OPC UA Serverは、UA Server(実行できるサーバ)、uaserver.config.xml(サーバコンフィグファイル)、Opc.Ua.NodeSet2.xml(Meta ModelとBuilt-in Information Modelで構築される情報モデル)で主に構成されます。
デフォルトのままUA Serverを起動するとuaserver.config.xml(サーバコンフィグファイル)で設定され、Opc.Ua.NodeSet2.xml(Meta ModelとBuilt-in Information Modelで構築される情報モデル)の情報モデルをもったシンプルなOPC UAサーバが立ち上がります。
Opc.Ua.NodeSet2.xmlはOPC UA Foundationが規定したファイル名のため、どのOPC UAサーバでも共通です。
EUROMAPなどのCompanion Information ModelとVendor Specific Extensionsは構築されていません。情報モデルのスケルトンだけを提供します。
EUROMAPなどに対応したOPC UAサーバは、EUROMAPの仕様書に記載の独自に定義されたDataType、Event、Methodをサーバに実装し、EUROMAP用のXMLファイルをロードし、Vendor Specific Extensions用のXMLファイルを自社で作成しロードすることが必要になります。
Empess iData OPC UA Serverは下記の機能を提供します。
仕様は下記の通りです。
OPC UAバージョン | Empress iData OPC UA Server 1.03or 1.04 *最新のOPC UAバージョンには開発サポート期間中であれば無償アップデート提供 |
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OPC UAトランスポート | OPC UA TCP Transport、UA Binary Encoding、UA Secure Conversation |
OPC UAセキュリティ | セキュリティポリシー: Basic256/Basic256Sha256 認証方式: ユーザ名/パスワード認証方式あるいはユーザ名/ユーザ証明書方式 |
ロード済み情報モデル | モデル定義基盤(Meta Model) 基本モデル構成要素(Built-in Information Model) 各種の情報モデル対応が可能(EUROMAP等一部デフォルトで対応済み) |
サポートOS ※ご提供はWindowsが基本となっております。 32bitか64bitか選択ください。 |
Windows 7, Windows 8, Windows 8.1, Windows 10 (32bit、64bit) Windows Embedded, Windows CE WindowsServer 2008, 2012, 2016 Ubuntu / Cent OS / Fedora / SuseLinux(32bit、64bit) Tron系 ※ただし、Windows以外には移植費が別途必要となります。 |
ヒストリカルデータ用DB | Empress暗号化組込みデータベース |
Empress iData OPC UA Clientはライブラリで提供されます。
OPC UAサーバはAddressSpace内にNodeを公開している独立した存在に対し、OPC UAクライアントはサーバから発行されたEventを受信し、受信したEventから次に何をするのか判断するアプリケーションを作成するためのパーツです。
OPC UAクライアントとAddressSpace内のオブジェクトとの関係は下記の通りです。オブジェクト(Object Nodeのことではありまん)はVariableとMethodで定義されます。オブジェクトのVariableのValuesに変更があるとサーバからData Change NotificationというEventが発行されます。サーバから発行されたData Change Notificationをクライアントは受信し、判断し、変更されたデータを読取るなどを判断します。
また、クライアントからAddressSpace内のMethodをCallするとサーバはFA機器のコマンドとして受信し処理されます。Methodの完了後の結果をEvent NotificationtとしてOPC UAクライアントが受け取り、それを判断してその後の動作を決定します。これらの判断の伴う役割をOPC UAクライアントは担います。
データの読み取るという他のシステムでは一見単純に思える動作でも、OPC UAはポーリングではなくパブサブモデルを使用するので、クライアントだけではなくサーバの設定も必要とします。多くのServiceを使用します。このようにクライアントの機能は決して単純なものではありません。
仕様は下記の通りです。
OPC UAバージョン | Empress iData OPC UA Server 1.03or 1.04 *最新のOPC UAバージョンには開発サポート期間中であれば無償アップデート提供 |
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基本API | Read、Write、Call、Browse、BrowseNext、TranslateBrowsePathsToNodeIds、RegisterNodes、UnregisterNodes、AddNodesなど |
Event用API | CreateSubscription、ModifySubscription、DeleteSubscriptions、CreateMonitoredItems、ModifyMonitoredItem、DeleteMonitoredItems、SetMonitoringMode、SetTriggering、Publish、RPublish |
そのほかのAPI | HistoryRead、HistoryWrite、UserAccessLevel、AccessLevel |
サポートOS ※ご提供はWindowsが基本となっております。 32bitか64bitか選択ください。 |
Windows 7, Windows 8, Windows 8.1, Windows 10 (32bit、64bit) Windows Embedded, Windows CE WindowsServer 2008, 2012, 2016 Ubuntu / Cent OS / Fedora / SuseLinux(32bit、64bit) Tron系 ※ただし、Windows以外には移植費が別途必要となります。 |
一般にOPC UAの情報モデルは4層で構成されます。1層目はモデル定義基盤(Meta Model)、2層目は基本モデル構成要素(Built-in Information Model)、3層目に協調領域(Companion Information Model)、4層目に競争領域(Vendor Specific Extensions)から構成されます。
Empress iData OPC UA ServerはOPC UAのモデル定義基盤と基本モデル構成要素をデフォルトでロードしています。 3番目の階層は業界ごとに決定される協調領域と呼ばれています。
それぞれの業界を代表する機関により作成されリリースされます。これにより事実上の業界標準が決定され、FA機器のデータの標準化が可能になります。情報モデルの一番重要な階層になります。
4番目の階層は競争領域と呼ばれ、各企業が独自に情報を記載する階層です。4階層目にあるので1~3層目から情報のリンクを引継ぐ作業が必要ですが、専用のツールを使用することをおすすめします。
仕様は下記の通りです。
Industry | Application Specific & Branch Generic Companion Specification |
Industry Generic Companion Specification |
---|---|---|
PLC | PLCOpen | ― |
自動認識 | Auto ID | ― |
カメラ | VDMA Machine Vision対応ファセットは別途ご相談ください。 | OPC UA for Machinery |
成形機 | EUROMAP 77, 83 , 82.x ,79 | |
ロボット | VDMARobotics | |
工作機 | VDW MachineTools(旧Umati)対応ファセットは別途ご相談ください。 | |
複合モデル | 自動車工場向けとして上記CS等を組み合わせ、Nodeだけではなく Event、Methodにも対応 |
|
独自モデル | ユーザ独自の情報モデル作成対応 | |
VS (Vendor Specific) |
VS作成対応 |
Empress iData OPC UA Convertorは、Empress iData OPC UA Server / Clientを基礎とし、OPC UAサーバのNodeのデータ表示機能、Nodeのデータ更新機能、イベント発行機能とメソッド処理機能をデータベースでプロトコル変換するソフトウェアです。
お客様がEmpress社のサポートをもとに自社で作成いただけますが、Empress社が請負いで提供もさせていただけます。
さまざまな情報モデルに対応した各社の機器から、機器の状態監視、Jobやデータセットなどの遠隔制御のためのデータ取得をクラウド上で行います。
Empess iData OPC UA ServerおよびClientには、有償技術サポートがあります。
技術サポートはOPC UAサーバおよびクライアントの使用方法や設定に関わるサポートです。お客様が実際にOPC UAを運用するために必要なサポート、ソフトウエアをトータルで提供します。技術サポートのメニュー例は以下の通りです。
コンサルティングサービスは、情報モデルに関わるサービスをご提供します。
OPC UAの情報モデルは難しいので情報モデルが構築できるコンサルティングをモデル化し提供しています。
ただし、CSのNodeのパラメータとお客様のFA機器が生成するデータのマッピングは必ずお客様と一緒に実施します。
このマッピングする作業過程を経て、お客様はOPC UAのマニュアルやCSを読まなくても情報モデルを理解できるようになります。
工程 | 説明 |
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セミナー1 | OPC UAのObject Modelling設計に必要な基礎的な知識を説明します。 お客様がVendor Specific Extensionsを構築するために必要です。 |
セミナー2 | CSを読むのに必要な知識を説明します。 お客様が自社のFA機器にCompanion Information Modelに対応したOPC UA Serverを載せたときのQAテストを実施するために必要な知識です。 |
FA機器との通信 | FA機器が生成し上位に転送するデータを洗い出します。 |
データマッピング | FA機器が生成するデータとCompanion SpecのNode(Variable、Event、Methodなど)のパラメータをマッピングします。 Empressはマッピングシートを用意します。 コンサルティングを提供しながらお客様がCSとFA機器のデータをマッピングします。 これによりCSを精読しなくてもCSの概要が理解できるようになります。 |
テーブルの提供 | マッピングをもとにEmpressがお客様用の情報モデルデータベーステーブルを提供します。 |
データ登録 | FA機器が生成するデータをEmpress Data Collect APIを使用し登録します。 |
この他にもOPC Foundationの認証をとるためのコンサルティングサービスもございます。