IoTシステムを導入してから
5年、10年――
そのインフラは“今の業務”に
追いついていますか?

古くなったIoT環境の見直し・再構築を通じて、保守性やセキュリティ、データ活用性を向上させるのが「モダナイゼーション」です。
この特集では、陳腐化したIoTの課題とその解決プロセス、当社が提供する支援内容を詳しくご紹介します。

IoTシステムのモダナイゼーションとは?

システム刷新による価値創出型IoTへの進化近年、製造業やエネルギー業界など多くの現場で、IoTは“導入から活用”のフェーズに移行しています。
しかし、初期導入から年数が経過したIoT環境では、以下のような課題が顕在化しています。

  • 通信プロトコルが旧式(FTP/Telnet等)でセキュリティに不安
  • OSやファームウェアの更新が終了し、保守が困難
  • 担当者依存のブラックボックス化
  • データは溜まっているが、全社的活用ができない

このような課題に対し、「IoTモダナイゼーション」は、クラウド・エッジ技術、セキュリティ設計、API標準化などを組み合わせてより柔軟で持続可能なIoT基盤へと進化させる取り組みです。

今すぐ見直すべき5つの課題

近年、今すぐ対応が必要なIoTシステムに関する5つの課題が浮き彫りになっています。これらの解決策についてご紹介します。

① 技術的老朽化と保守困難

OSや通信仕様が古く、機器更新も難航。属人化も進み、システム全体が“ブラックボックス”化しています。

② セキュリティの脆弱性

認証のない接続や暗号化されていない通信が、攻撃リスクを高めています。ゼロトラスト設計が必要です。

③ データの活用不足

データは取得していても分析できず、現場止まり。経営判断やサービス改善に活かせない構造になっています。

④ 他システム・業務との非連携

現場業務やシステムの進化にIoTが追いつかず、連携や拡張性に課題がある状態です。

⑤ コスト肥大とROI低下

古いオンプレや独自構成が維持コストの増加要因に。クラウド移行による最適化が求められています。

モダナイゼーションの対象領域|どこをどう見直すべきか?

モダナイゼーションは、1つの領域だけではなく、通信・セキュリティ・運用・データ活用など、複数の分野にまたがる取り組みです。
下記に代表的な領域と見直し例をまとめましたので、ぜひ自社の状況と照らし合わせてご覧ください。

デバイス層 古いセンサやゲートウェイをエッジ対応デバイスに更新/OTA対応
通信・プロトコル 独自仕様からMQTT, CoAP, HTTPSなど標準プロトコルへの移行
データ処理基盤 オンプレDBからクラウドデータレイク(AWS IoT, Azure IoT Hubなど)へ移行
可視化・管理 ExcelレポートからBIダッシュボード/Web UIへの変更
セキュリティ設計 端末認証、TLS通信、ゼロトラスト構成への対応
運用・保守 手動監視から自動アラート、セルフヒーリング、遠隔制御の導入

モダナイゼーションの進め方

再構築プロセス5ステップ

以下の5ステップで、段階的かつリスクを抑えたモダナイゼーションを実現します。
また各工程で当社の技術・サービスを活用いただけます。

  • リバースエンジニアリングソリューション

    リバースエンジニアリング
    ソリューション

    Step1
    現状調査・棚卸し
    • デバイス・通信・運用状況などを可視化し、システム全体を把握
  • 受託開発ソリューション

    受託開発
    ソリューション

    Step2
    課題とゴールの設定
    • 保守性、活用性、セキュリティなど、再構築の目的を明確化
  • IoT機器セキュリティ支援サービス

    IoT機器セキュリティ
    支援サービス

    Step3
    構成見直し・再設計
    • クラウドとエッジの最適化、API化、アーキテクチャ刷新
  • テスト効率化ソリューション

    テスト効率化
    ソリューション

    Step4
    PoC〜段階的移行
    • 小規模検証から本番導入へ。失敗リスクを抑えて順次展開
  • リモートアップデートソリューション

    リモートアップデート
    ソリューション

    Step5
    モニタリング・継続改善
    • リモート監視・更新・運用改善まで含めて持続可能に

このような企業におすすめです

  • 導入から5年以上が経過しているIoTシステムを運用している
  • 属人化が進み、保守・トラブル対応が難しい
  • 蓄積されたデータが活用されていない
  • 他部門や他システムとの連携ができていない

IoTシステム再構築の支援体制

当社では、IoTシステムの再構築に必要な以下の技術と実績を活用し、貴社の課題をワンストップで支援します。

  • リバースエンジニアリング(棚卸しや仕様書整備に対応)
  • セキュリティ強化支援(IoT認証、暗号通信対応)
  • 開発支援(PoCから本番システム移行)
  • テスト自動化・検証支援
  • 運用後のリモートアップデート・監視改善

IoTは「導入して終わり」ではなく、進化を続けることで価値を保つ基盤です。
日新システムズは現状把握から段階的な再構築まで、最適なモダナイゼーションを支援します。

「今のIoT環境、本当にこのままで大丈夫?」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
現状棚卸しから段階的な再構築まで、最適なアプローチをご提案します。

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