• 2021.02.16

こんにちは!
今回はにっしんSUNはお休みし「鞍馬せんせい」のみでお送りいたします。

前回までのブログは読んでいただけましたか?
まだ読んでいないよーという方はこちらから読んでみてください。

鞍馬せんせい
鞍馬せんせい

今回は番外編ということで、動画の解説をしたいと思います。

解説する動画

今回、解説する動画はこちらです。

こちらの動画は、Wi-SUN Alliance で公開されている内容を日新システムズが日本語翻訳したものです。
字幕なしの動画はWi-SUN Alliance YouTubeチャンネルに、日本語字幕つきの動画は日新システムズYouTubeチャンネルに公開しています。

鞍馬せんせい
鞍馬せんせい

よろしければ、チャンネル登録と高評価お願いします。
(言ってみたかっただけです)

解説① Wi-SUN Allianceの目的 0:00~0:15

はじめにWi-SUN Allianceの目的が説明されています。

0:00~0:15

Wi-SUN Allianceは世界約30ヵ国、240以上の会員数が参加する世界的な業界団体です。
そのミッションは、
「"スマートシティ" や "スマートユーティリティ" というキーワードで
数十億と膨大に増えるIoTデバイスをWi-SUN ネットワークによってつなぐこと」
と言っていますね。

イメージとしては、ブログの第一回でご紹介したこちらの図。

街全体をWi-SUNでつなぎスマートシティを実現することがWi-SUN Allianceの目的です。

解説② 導入部分 0:15~0:40

デモに向けての導入部分です。

0:15~0:40

世の中にはたくさんのIoT向けの無線規格が存在します。詳しくはLPWAページで紹介していますのでここでは省略します。
中でも、公益事業や地方自治体などで大規模なネットワークを構築する場合は、
「高い信頼性」「オープンな仕様」「高いセキュリティ性」「標準規格がベース」
であることが重要と言っています。この理由については最後のまとめ部分で解説します。
選択肢が多く存在する中で、Wi-SUN FANソリューションは重要な違いがあるというところで、デモへ移ります。

解説③ デモ 0:40~3:30

ようやくデモです。

0:40~3:30

今回のデモの内容は、世界中の企業からWi-SUN FANの認証済みデバイスを持ち寄ってネットワークを構築するというものです。
参加企業はこちらです。

しっかりと、京都大学、ローム株式会社、日新システムズのWi-SUN FANデバイスも紹介されていますね。

鞍馬せんせい
鞍馬せんせい

京都大学、ローム株式会社、日新システムズの他にも、Cisco、RENESAS、Itron
といった世界的な大企業が参加しています。

このようにネットワークの中心にはCisco製のBorderRouter(親局)が存在し、他のRouter(中継機)、Leaf(子機)のネットワークには各社が持ち寄った認証済みデバイスが接続されています。
このデモでは、各端末が棚に設置されていますのでBorderRouter(親局)と至近距離にあるためほぼスター型に接続しています。
ただし、実際にはデバイスが数千と増えていきますので、ネットワークの構成は複雑になります。
この例ではCisco製ボーダールーターを使用していますが、日新システムズではボーダールーター、ルーターの両方が
FAN認証を取得していますので、入れ替えることも可能です。

ここで、今回のデモ機材を送付する時の裏話をひとつ。
動画内でも少し触れられているこの部分。

  • Wi-SUN FAN Alliance
  • 日新システムズ

「電源を入れるだけでネットワークを形成し、全てのデバイスがネットワークに参加しました」

『いやいや、会場に送る前にいろいろと設定したんでしょ?』『相互接続って大変なんでしょ?』と思いますよね。
確かに、機材を発送する前に設定はしましたよ?設定した項目はこちら。

  • 動作モード → 日新システムズはRouter(中継機)モード

  • 周波数設定 → 会場がカナダでしたので、北米向けの周波数帯に設定

これだけです。ほんとです。

それだけ、Wi-SUN FANの相互接続、相互運用性は素晴らしく
認証済みデバイスを持ち寄ることでネットワークが簡単に実現できるということです。

解説④ まとめ 3:32~

最後に今回のデモで実証されたWi-SUN FANの相互接続性のメリットについて説明されています。

3:32~

相互接続性のメリットとして

  • 製品供給プロセスのリスクの軽減

  • 単一ベンダへの依存の回避

  • 製品コストの削減

  • IoTセンサの多様なエコシステムが可能

が挙げられています。つまり相互接続性をもったネットワークを構築することで、

  • 単一ベンダへの依存を回避できることによる供給リスクの回避

  • 価格競争による製品コストの削減

  • Wi-SUN ネットワークに接続するIoTデバイスが多く生まれることによるエコシステムの構築

とつながるわけです。
導入部分で重要とあった「オープンな仕様」「標準規格がベース」というのは、
相互接続を前提とするネットワークを構築する上では必須となります。
仮に「仕様が公開されない」規格で、相互接続なんて不可能ですからね。
また、「オープンな仕様」の場合ネットワークへの不正なデバイスの侵入というリスクが考えられますが、
そこで「高いセキュリティ性」という要件が必要となるわけです。

Wi-SUN FAN
(IEEE802.15.4標準)
開発ベンダ
Wi-SUN
(IEEE802.15.4g標準)
チップベンダ
ARM、Cisco、Exegin、Itron、Landis+Gyr、Renesas、Silicon Labs、Texas Instruments、Vertexcom、京都大学+日新システムズ Analog Devices、Lapis Semiconductor、Microchip、Renesas、Silicon Labs、Texas Instruments、Vertexcom

さらに、大規模なネットワークを構築する上で環境の変化(例:端末間にビルが建設された)に対応していかなくては
「高い信頼性」をもったネットワークは構築できません。
動画内でも言及されていますが、Wi-SUN FANでは、通信の途絶などの障害から必要に応じて再ルーティングを行います。

これからのIoTネットワークには、「柔軟」で「拡張可能」が必要ということです。

今回のまとめ

☆ Wi-SUNFANの相互接続性が実証された!
☆ 相互接続性による利点がいっぱい!

Wi-SUNおよびWi-SUN AllianceロゴはWi-SUNアライアンスの登録商標です。