フットプリントが小さく組込みにも最適なBルート/HAN向け
Wi-SUN ECHONET Profile準拠のソフトウェア

「EW-WSN」は、長距離通信が可能な920MHz帯無線上でECHONET Liteの伝送方式の一つとして定められた、Wi-SUN ECHONET Profile 準拠通信制御
ソフトウェアライセンスです。
Wi-SUNの開発は「Bルート」と「HAN」に分類され、日新システムズはお客様にあわせた最適な開発ソリューションを提供しています。

 

Wi-SUNとは

Wi-SUNとは、Wireless Smart Utility Networkの略で「ワイサン」と呼びます。業界団体「Wi-SUN Alliance」がIEEE802.15.4g規格をベースに、相互接続を有する無線通信規格の標準化を行ってきた規格です。 現在、日本においてWi-SUN ECHONET Profile for Route B はスマートメーターとHEMSコントローラをつなぐ通信規格として採用されています。
Wi-SUN ECHONET Profile for HAN は、HEMSコントローラ・家電製品で構成されます。その他にも、交通インフラや農業、
医療などセンサ機器を結ぶIoT用途として期待されています。

Wi-SUN通信の特長

  • 近距離無線の中では通信距離が長い(500m-1km)
  • 電波の到達性が高い(距離だけではなく回折性)
  • 2.4GHzに比べ、帯域の混雑が少なく安定した通信が可能
 

Wi-SUN開発ソリューション

Wi-SUN ECHONET Profile

※ HAN:Home Area Network の略

プロファイルによる比較

EW-WSN for Route B

EW-WSN for Route Bは、Wi-SUN ECHONET Profile for Route Bに準拠したソフトウェアです。
Bルートを構成する全ての機器開発に使用可能です。

EW-WSN for HAN

EW-WSN for HANは、Wi-SUN ECHONET Profile for HAN(Single-Hop HANのみ)に準拠したソフトウェアです。
HANを構成するための全ての機器開発に使用可能です。

ソフトウェア階層図

パッケージ内容

  • Wi-SUN ECHONET Profile (for HAN またはfor RouteB)準拠ソフトウェアスタック(for HAN はSingle-Hop HANのみ)
  • EW-WSN 開発支援ツール(パケットモニタ)※
  • マニュアル一式
  • ソフトウェアサポート
  • 2.4GHzに比べ、帯域の混雑が少なく安定した通信が可能

※ EW-WSN 開発支援ツール(パケットモニタ)

  • Windowsで使用するEW-WSN Packet Monitorアプリケーションにてモニタリングする周波数を設定して使用。本設定によりWi-SUNパケットに限らず、Zigbee IP等、設定した周波数の無線パケットをWiresharkに表示する。
  • MAC暗号キーを入力することによりWi-SUNで採用されているAES-128-CCMの復号化も可能。
  • Wireshark用のECHONET Liteプラグイン(当社作成)を使用することでECHONET Liteパケットの細かい解析も可能。

EW-WSN 特長

HEMSコントローラ、家電製品のいずれの開発にも対応し、組込みにも最適

  • フットプリントが小さく組込み機器への実装が可能(ROM:256KB、RAM:32KB以上)

ECHONET Liteとの親和性

  • 上位アプリケーションとしてのECHONET Liteスタックと合わせたソリューション提供が可能

豊富な実装実績

  • MCU
メーカ 型番
Renesas RL78
Renesas RX111
NXP Semiconductors K24
Silicon Labs EFM32GG395F1024
Spansion MB9AF156M
Texas Instruments CC2538
  • RF
メーカ 型番
Analog Devices ADF7023-J
LAPIS Semiconductor ML7396B
Semtech SX1272
Texas Instruments CC1200

カスタムハードウェアへの実装支援

  • 上記実装以外のMCU/RFおよびカスタムボードへの新規実装をお手伝いします。

各種認証取得支援サービス

Wi-SUN関連認証取得支援

  • Wi-SUN認証(Wi-SUN Alliance)※ for HAN はSingle-Hop HANのみ
  • SMA/AIF認証(ECHONETコンソーシアム)
  • 電波法設備認証(技術基準適合および認証)

認証取得をスムーズに進めるために

  • 実績のあるソフトウェアを利用することで、開発期間・コストの短縮が可能
  • 多くのWi-SUN対応製品の受託開発で得たノウハウをもとに認証取得を支援するサービスも提供

Wi-SUNへの取り組み

Wi-SUN Alliance

アライアンス内部の各種WG活動・相互接続イベントへ参画しています。

WSN協議会

横須賀リサーチパークの研究成果であるワイヤレススマートユーティリティネットワーク技術およびその実用のための関連技術について、普及・利用およびその技術を活用した事業開発を促進する協議会活動に参画しています。

Wi-SUNの活用

省電力かつ、伝搬性の高い特性を活かした各種センサデータの収集が実現可能であり、今後IoTのさまざまな分野で活用が期待されています。

活用例:Wi-SUNを使った工場内通信の無線化

工場内で多く使われているRS485やデジタルI/Oなどのレガシーなネットワークを、IoTゲートウェイを中継し最新のITシステムと結合させます。

  • 工場内に多く残っているレガシー設備を最新のITシステムと統合することが可能。
  • 無線化することで、簡単に工場内のレイアウト変更が可能。

活用例:Wi-SUNを使ったビニールハウス遠隔監視

Wi-SUNを使ってビニールハウス内の温度・湿度や土壌ph値の監視とヒートポンプ空調機の電力監視が可能です。
ビニールハウスは広い敷地内に点在していますが、3G/Wi-SUN通信でデータ収集を行うため配線工事は不要です。

※ Wi-SUNはWi-SUN Allianceの登録商標です。
※ Wi-SUN AllianceとWi-SUN Allianceロゴは
Wi-SUN Allianceの商標です。