ECHONET Liteとは?から開発・製品化までの
各種認証取得の流れや注意点などあらゆる質問にお答えします

ECHONET Liteに関する基本的な質問から、コントローラ開発やデバイス開発をされる方向けの質問、
当社が提供する製品に関する技術的な質問の回答をまとめています。
その他、何でもご質問やご相談がございましたら、ECHONET Liteに関するお問い合わせよりお気軽にお問い合わせください。

ECHONET Lite全般について

Q:ECHONET Liteとはどういう規格?

  • ホームネットワークを構築するための標準規格であり、2012年2月に経済産業省がホームネットワークを構築するための標準インタフェースとして正式発表しました。
  • ECHONET Lite規格に対応することでメーカ間の相互接続が可能となり、より容易にホームネットワークを構築することができるようになります。
  • 現在、ECHONET Liteの規格は基本となるECHONET Lite規格とECHONET機器オブジェクトの詳細仕様について説明した「ECHONET機器オブジェクト詳細規定」があります。
    最新バージョンに関しては「エコーネット規格(一般公開)」をご参照ください。

Q:ECHONET Liteは何ができるの?

  • ECHONET Liteでできることは大きく4つあります。
    • 機器の検索
    • プロパティの設定
    • プロパティの取得
    • 状態変化の通知
  • 「機器の検索」とは、宅内ネットワーク上にあるECHONET Lite規格に適合した機器を見つけ、ホームネットワークを構築・機器の連携を行うことができます。
  • 「プロパティの設定・取得」とは、機器毎に規定されている機器オブジェクト詳細規定に則って機器のプロパティ値の設定と取得を行うことで、機器の制御や状態を確認することができます。
  • 「状態変化の通知」とは、リモコンなどによる操作やその他条件により機器の状態が変化したことをネットワーク上に通史する機能のことで、機器の状態変化をいち早く検出することができます。
  • ■機器検索のイメージ図

  • ■プロパティ取得のイメージ図

  • ■プロパティ設定のイメージ図

  • ■状態変化通知のイメージ図

Q:なぜECHONET Liteが必要なのか?

  • ECHONET Liteはホームネットワーク標準規格として策定されたものであるため、機器間の連携が容易に行えます。
  • ECHONET Lite規格に適合することで、メーカに関係なく、より快適な生活を送るためのサービスを提供することが可能となります。(例:生活スタイルに合わせた機器の自動制御、見守りサービスなど)
  • 以前はホームネットワークのサービスを受けるためには宅内の家電を特定メーカで統一する必要がありました。メーカを気にせずにホームネットワークが構築できることから、家電を購入するユーザの視点から見てもメリットがあります。

Q:会員以外でも使用していいの?

  • ECHONET Lite規格はエコーネットコンソーシアムのサイト上で一般公開されており、誰でも閲覧・開発を行うことができます。ただし、ECHONET Lite規格の適合認証を取得することができるのは会員企業のみとなります。そのため、各種認証取得に関する情報は会員企業のみに公開されています。

Q:ECHONET Liteを使ったシステムはどういうネットワーク構成で実現されるの?

  • ホームネットワーク上に少なくとも1台のコントローラにEthernet、電力線通信などの有線通信やWi-Fi、Wi-SUNなどの無線通信を介して各家電が接続する構成となります。

Q:どれぐらいの頻度でバージョンは上がるの?

  • ECHONET Lite規格は、基本となる「ECHONET Lite規格」とECHONET機器オブジェクトの詳細仕様を記載した「ECHONET機器オブジェクト詳細規定」があります。
  • 「ECHONET Lite規格」は、およそ半年から1年程度「ECHONET機器オブジェクト詳細規定」は、およそ半年程度でバージョンが更新されています。
    最新バージョンに関しては「エコーネット規格(一般公開)」をご参照ください。

Q:バージョンの異なる機器どうしは繋がるの?

  • 基本的には繋がりますが、バージョン毎に機器オブジェクトのプロパティ仕様が異なる場合があり、機能が限定されてしまう可能性があります。
  • 当社が提供するECHONET Liteミドルウェアでは同一機器オブジェクトでも複数バージョンに対応することができますので、バージョンの異なる機器でも問題なく接続することが可能です。

Q:ECHONET Liteミドルウェアはいくらで買えるの?

  • 価格はパッケージによって異なります。詳しく知りたい方は、ECHONET Liteに関するお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

Q:ECHONET Liteの対応機器(機器オブジェクト)にないものはどうしたらいいの?

  • ご安心ください。機器オブジェクトに割り当てられているIDには、ユーザが定義できるクラスコードが定められています。(クラスコード:0x0F、最大255機器分の定義が可能)
  • このユーザ定義クラスグループを使用することで新たな機器に対応することが可能です。

Q:規定の機器オブジェクトに機能の追加はできるの?

  • 可能です。規定の機器オブジェクトにはユーザが自由に定義できるプロパティ領域が定められています。(最大16プロパティまで追加が可能)
  • ユーザ定義領域を使用することで規定にない独自の機能を追加することが可能です。

Q:開発した機器が他の機器と繋がるかの確認をしたい場合はどうしたらいいの?

  • HEMS(ECHONET Lite)認証支援センターを利用することで各社が提供するECHONET Lite規格適合機器との相互接続について確認することができます。
  • エコーネットコンソーシアム会員企業であれば、プラグフェストに参加することで相互接続について確認することができます。
  • プラグフェストとはエコーネットコンソーシアム会員企業が機器を持ち寄り相互接続を確認し実装情報を共有できる場であり、年3回程度開催されています。

Q:開発するためのツールはどのようなものがあるか?

はい、当社では全ての開発者のニーズにお応えできるよう、下記の製品ラインナップをご用意しております。

パッケージ 内容
フルパッケージ(C言語) ソースコード(C言語)
ECHONET Lite機器マネージャ
機器オブジェクト全機器
デバイスパッケージ ソースコード(C言語)
機器オブジェクト3機器
ホストパッケージ ソースコード(C言語)
機器オブジェクト全機器
オプションパッケージ ECHONET Lite機器マネージャ

Q:試験ツールの入手方法は?

エコーネットコンソーシアムの会員ページから以下の試験ツールを入手可能です。

  • 低圧スマート電力量メーター向けツール
  • 高圧スマート電力量メーター向けツール
  • AIF対象機器向けツール
    ※エコーネットコンソーシアム会員である必要があります。

また、ECHONET Liteプロトコル認証の試験ツールは当社で以下のツールを販売しています。

  • EW-ENET Lite Tester

各ツールで試験可能な認証範囲は以下の通りです。

Q:試験ツールはどう使うの?

エコーネットコンソーシアムの会員ページから以下の試験ツールを入手可能です。

  • 低圧スマート電力量メーター向けツール
  • 高圧スマート電力量メーター向けツール
  • AIF対象機器向けツール

いずれのツールも、インストールするWindows PCが必要です。
また、低圧スマート電力量メーター向けツールの場合は、 Wi-SUNモジュールの準備が必要です。

Q:SMA対応Wi-SUN環境構築方法は?

高圧スマート電力量メーター向けツールおよびAIF対象機器向けツールの場合、Windows PCとEthernetで試験対象機器と接続するためのEhternetケーブル、HUBが必要です。

各ツールに手順を記載したドキュメントが付属しています。
不明点はエコーネットコンソーシアムの試験ツールお問い合わせフォームからお問い合わせが可能です。

Q:試験ツールのサポートは誰にしてもらえるの?

エコーネットコンソーシアムから提供されている以下のツールについては、エコーネットコンソーシアム会員ページに専用のお問い合わせフォームがございますので、そこからお問い合わせ可能です。

  • 低圧スマート電力量メーター向けツール
  • 高圧スマート電力量メーター向けツール
  • AIF対象機器向けツール
    ※エコーネットコンソーシアム会員である必要があります。

また、当社で提供している以下のECHONET Liteプロトコル認証の試験ツールにつきましては、当社のECHONET Liteに関するお問い合わせよりお問い合わせください。

Q:SMA認証試験ツールを使用するためのWi-SUNドングル入手方法は?

  • SMA認定試験機関では、テセラ・テクノロジー社製Wi-SUNドングルMB-RX604S-01(ECTBU)を使用しています。
  • テセラ・テクノロジー社サイトの「お問い合わせ」からご連絡いただければ入手できます。

Q:SMA対応Wi-SUN環境構築方法は?

低圧スマート電力量メーターの認証試験を実施するには、エコーネットコンソーシアムの会員ページから以下の試験ツールを入手し、Windows PCにインストールしてください。

  • 低圧スマート電力量メーター向けツール

また、別途Wi-SUNモジュールをご用意いただく必要があります。
現在対応しているWi-SUNモジュールは、以下の通りです。

Q:認証にはどういった種類があるの?

現状、主に3種類の認証制度がございます。

  • プロトコル認証: ECHONET Liteのプロトコル自身の認証
  • AIF認証(旧SMA認証): スマートメーターとの接続認証
  • AIF認証: 重点8機種との接続認証

Q:認証機関、試験機関はどこなの?

ECHONETコンソーシアムが定めます、認証機関/試験機関は、下記の通りとなります。
https://echonet.jp/ninsyo_kikan/

Q:認証には試験機関でどういったことをしなければいけないの?(手順は?)

認証の種類については「Q:認証にはどういった種類があるの?」をご参照ください。

■スマートメーターのAIF認証(旧SMA認証)の場合

  1. 認定試験機関の中から、試験を依頼する試験機関、認証機関を選定します。
    https://echonet.jp/ninsyo_kikan/
  2. 試験機関指定の申請フォーマットに従い、申請を行います。申請には以下の申告書類が必要になります。
    • ECHONET機器 認証試験仕様書 ECHONET Lite規格Ver.1.1*用(または1.0*用)
    • ECHONET機器 認証試験仕様書 低圧スマート電力量メーター・HEMSコントローラ間 アプリケーション通信インタフェース仕様 Ver.1.0*用 低圧スマート電力量メーター用(またはHEMSコントローラ用)
  3. 試験機関に試験対象機器を持ち込み(一部の試験機関では出張試験も可能)、試験機関が試験を実施します。
    試験で使用する試験ツールは、エコーネットコンソーシアムからダウンロード可能な以下の試験ツールです。
    • 低圧スマート電力量メーター向けツール (低圧スマートメーターの場合)
    • 高圧スマート電力量メーター向けツール (高圧スマートメーターの場合)
    まず、ECHONET Lite規格の試験を実施し、試験に通ればアプリケーション通信インタフェースの試験を実施します。

■スマートメーター以外のAIF認証の場合

  1. 認定試験機関の中から、試験を依頼する試験機関、認証機関を選定します。
    https://echonet.jp/ninsyo_kikan/
  2. 試験機関指定の申請フォーマットに従い、申請を行います。申請には以下の申告書類が必要になります。
    • ECHONET機器 認証試験仕様書 ECHONET Lite規格Ver.1.1*用(または1.0*用)
    • ECHONET機器 認証試験仕様書 アプリケーション通信インタフェース(エアコンの場合は、家庭用エアコン・HEMSコントローラ間アプリケーション通信インタフェース仕様 Ver.1.0*用 家庭用エアコン用)
  3. ECHONET Lite規格の試験は自己認証試験です。自身で試験を実施し、結果をECHONET機器 認証試験仕様書 ECHONET Lite規格Ver.1.1*用(または1.0*用)に記載しておく必要があります。
    なお、ECHONET Lite規格の試験を実施できる試験ツールを当社でも販売しておりますので詳細はお問い合わせください。
  4. 試験機関に試験対象機器を持ち込み(一部の試験機関では出張試験も可能)、試験機関がアプリケーション通信インタフェース試験を実施します。試験で使用する試験ツールは、エコーネットコンソーシアムからダウンロード可能な以下の試験ツールです。
    • AIF対象機器向けツール

■その他の機器の場合

  1. 認定試験機関の中から、試験を依頼する試験機関、認証機関を選定します。
    https://echonet.jp/ninsyo_kikan/
  2. 試験機関指定の申請フォーマットに従い、申請を行います。申請には以下の申告書類が必要になります。
    • ECHONET機器 認証試験仕様書 ECHONET Lite規格Ver.1.1*用(または1.0*用)
  3. ECHONET Lite規格の試験は自己認証試験です。自身で試験を実施し、結果をECHONET機器 認証試験仕様書 ECHONET Lite規格Ver.1.1*用(または1.0*用)に記載しておく必要があります。
    なお、ECHONET Lite規格の試験を実施できる試験ツールを当社でも販売しておりますので詳細はお問い合わせください。

コントローラ開発について 

Q:開発するためのツールはどのようなものがあるか?

開発ツールに関しては「ECHONET Liteデバイス開発用ソリューション」をご参照ください。

Q:認証にはどういった種類があるの?

現状、主に3種類の認証制度がございます。

  • プロトコル認証: ECHONET Liteのプロトコル自身の認証
  • AIF認証(旧SMA認証): スマートメーターとの接続認証
  • AIF認証: 重点8機種との接続認証

Q:どこで認証が取れるの?

ECHONETコンソーシアムが定めます、認証機関/試験機関は、下記の通りとなります。
https://echonet.jp/ninsyo_kikan/

Q:認証費用はどれぐらい掛かるの?

ECHONETコンソーシアムが定めます、認証機関/試験機関は、下記の通りとなります。
https://echonet.jp/ninsyo_kikan/

各種、試験機関にてサービス内容が異なりますので、直接、お問い合わせをいただきますようお願いいたします。

Q:認証はどうやって受ければいいの?何をしたらいいの?

認証の種類については「Q:認証にはどういった種類があるの?」をご参照ください。

■スマートメーターのAIF認証(旧SMA認証)の場合

  1. 認定試験機関の中から、試験を依頼する試験機関、認証機関を選定します。
    https://echonet.jp/ninsyo_kikan/
  2. 試験機関指定の申請フォーマットに従い、申請を行います。申請には以下の申告書類が必要になります。
    • ECHONET機器 認証試験仕様書 ECHONET Lite規格Ver.1.1*用(または1.0*用)
    • ECHONET機器 認証試験仕様書 低圧スマート電力量メーター・HEMSコントローラ間 アプリケーション通信インタフェース仕様 Ver.1.0*用 低圧スマート電力量メーター用(またはHEMSコントローラ用)
  3. 試験機関に試験対象機器を持ち込み(一部の試験機関では出張試験も可能)、試験機関が試験を実施します。
    試験で使用する試験ツールは、エコーネットコンソーシアムからダウンロード可能な以下の試験ツールです。
    • 低圧スマート電力量メーター向けツール (低圧スマートメーターの場合)
    • 高圧スマート電力量メーター向けツール (高圧スマートメーターの場合)
    まず、ECHONET Lite規格の試験を実施し、試験に通ればアプリケーション通信インタフェースの試験を実施します。

■スマートメーター以外のAIF認証の場合

  1. 認定試験機関の中から、試験を依頼する試験機関、認証機関を選定します。
    https://echonet.jp/ninsyo_kikan/
  2. 試験機関指定の申請フォーマットに従い、申請を行います。申請には以下の申告書類が必要になります。
    • ECHONET機器 認証試験仕様書 ECHONET Lite規格Ver.1.1*用(または1.0*用)
    • ECHONET機器 認証試験仕様書 アプリケーション通信インタフェース(エアコンの場合は、家庭用エアコン・HEMSコントローラ間アプリケーション通信インタフェース仕様 Ver.1.0*用 家庭用エアコン用)
  3. ECHONET Lite規格の試験は自己認証試験です。自身で試験を実施し、結果をECHONET機器 認証試験仕様書 ECHONET Lite規格Ver.1.1*用(または1.0*用)に記載しておく必要があります。
    なお、ECHONET Lite規格の試験を実施できる試験ツールを当社も販売しています。
  4. 試験機関に試験対象機器を持ち込み(一部の試験機関では出張試験も可能)、試験機関がアプリケーション通信インタフェース試験を実施します。試験で使用する試験ツールは、エコーネットコンソーシアムからダウンロード可能な以下の試験ツールです。
    • AIF対象機器向けツール

■その他の機器の場合

  1. 認定試験機関の中から、試験を依頼する試験機関、認証機関を選定します。
    https://echonet.jp/ninsyo_kikan/
  2. 試験機関指定の申請フォーマットに従い、申請を行います。申請には以下の申告書類が必要になります。
    • ECHONET機器 認証試験仕様書 ECHONET Lite規格Ver.1.1*用(または1.0*用)
  3. ECHONET Lite規格の試験は自己認証試験です。自身で試験を実施し、結果をECHONET機器 認証試験仕様書 ECHONET Lite規格Ver.1.1*用(または1.0*用)に記載しておく必要があります。
    なお、ECHONET Lite規格の試験を実施できる試験ツールを当社も販売しています。

Q:認証の取得支援はどこかに頼めるの?

当社、日新システムズにて認証取得支援サービスを行わせていただくことが可能です。

Q:開発した機器が正常に動くか動作検証を行う方法はあるの?

  • ECHONET Lite規格に適合しているか確認するためには、当社が提供するECHONET Lite認証支援自動化テストツールが役に立ちます。
  • 各プロパティの立ち振る舞いについて確認するためには、HEMS(ECHONET Lite)認証支援センターを利用することもお勧めします。本センターでは、各社が提供するECHONET Lite規格適合機器との相互接続について確認することができます。
  • エコーネットコンソーシアム会員企業であれば、プラグフェストに参加することで相互接続について確認することができます。また、AIF認証試験ツールもダウンロードできますので事前テストも行えます。
  • プラグフェストとはエコーネットコンソーシアム会員企業が機器を持ち寄り相互接続を確認し実装情報を共有できる場であり、年3回程度開催されています。

Q:機器へのECHONET Lite実装は頼めるの?

  • ECHONET Lite実装は当社にて承ります。多数の実装実績もあり、お客様の実装環境にあわせたご提案をいたしますので、ぜひご相談ください。

Q:スマメに繋がる機器にするにはどうしたらいいの?

  • スマートメーター(低圧スマート電力量メーター)の通信インタフェースはWi-SUN(Bルート)かG3-PLCにすることが規定されており、ほとんどのスマートメーターはWi-SUN(Bルート)を採用しています。
  • Wi-SUN(Bルート)のスマートメーターはWi-SUNのコーディネータ側であり、物理的な通信を確立するためには、Wi-SUN(Bルート)のデバイス側の機能を搭載する必要があります。
  • Wi-SUN(Bルート)ではBルート認証(ID、パスワード)で認証後は、UDP/IPv6の通信が可能となり、その上でECHONET Lite通信を行うことで、スマートメーターとの通信が可能となります。
  • スマートメーターのECHONET Liteアプリケーションの仕様については、エコーネットコンソーシアムの会員ページからダウンロードが可能になっています。

Q:どれぐらいの実装環境(HW)があれば動くの?

  • 使用するOSやアプリケーション仕様によって全く異なるため、一概には言えません。
  • 参考として、当社ECHONET Liteミドルウェアを使用したコントローラアプリケーションの例では、以下の通りです。
    ROM: 約300Kbyte
    RAM: 約8Kbyte

デバイス開発について 

Q:開発するためのツールはどのようなものがあるか?

開発ツールに関しては「ECHONET Liteデバイス開発用ソリューション」をご参照ください。

Q:認証にはどういった種類があるの?

現状、主に3種類の認証制度がございます。

  • プロトコル認証: ECHONET Liteのプロトコル自身の認証
  • AIF認証(旧SMA認証): スマートメーターとの接続認証
  • AIF認証: 重点8機種との接続認証

Q:どこで認証が取れるの?

ECHONETコンソーシアムが定めます、認証機関/試験機関は、下記の通りとなります。
https://echonet.jp/ninsyo_kikan/

Q:認証費用はどれぐらい掛かるの?

ECHONETコンソーシアムが定めます、認証機関/試験機関は、下記の通りとなります。
https://echonet.jp/ninsyo_kikan/

各種、試験機関にてサービス内容が異なりますので、直接、お問い合わせをいただきますようお願いいたします。

Q:認証はどうやって受ければいいの?何をしたらいいの?

認証の種類については「Q:認証にはどういった種類があるの?」をご参照ください。

■スマートメーターのAIF認証(旧SMA認証)の場合

  1. 認定試験機関の中から、試験を依頼する試験機関、認証機関を選定します。
    https://echonet.jp/ninsyo_kikan/
  2. 試験機関指定の申請フォーマットに従い、申請を行います。申請には以下の申告書類が必要になります。
    • ECHONET機器 認証試験仕様書 ECHONET Lite規格Ver.1.1*用(または1.0*用)
    • ECHONET機器 認証試験仕様書 低圧スマート電力量メーター・HEMSコントローラ間 アプリケーション通信インタフェース仕様 Ver.1.0*用 低圧スマート電力量メーター用(またはHEMSコントローラ用)
  3. 試験機関に試験対象機器を持ち込み(一部の試験機関では出張試験も可能)、試験機関が試験を実施します。
    試験で使用する試験ツールは、エコーネットコンソーシアムからダウンロード可能な以下の試験ツールです。
    • 低圧スマート電力量メーター向けツール (低圧スマートメーターの場合)
    • 高圧スマート電力量メーター向けツール (高圧スマートメーターの場合)
    まず、ECHONET Lite規格の試験を実施し、試験に通ればアプリケーション通信インタフェースの試験を実施します。

■スマートメーター以外のAIF認証の場合

  1. 認定試験機関の中から、試験を依頼する試験機関、認証機関を選定します。
    https://echonet.jp/ninsyo_kikan/
  2. 試験機関指定の申請フォーマットに従い、申請を行います。申請には以下の申告書類が必要になります。
    • ECHONET機器 認証試験仕様書 ECHONET Lite規格Ver.1.1*用(または1.0*用)
    • ECHONET機器 認証試験仕様書 アプリケーション通信インタフェース(エアコンの場合は、家庭用エアコン・HEMSコントローラ間アプリケーション通信インタフェース仕様 Ver.1.0*用 家庭用エアコン用)
  3. ECHONET Lite規格の試験は自己認証試験です。自身で試験を実施し、結果をECHONET機器 認証試験仕様書 ECHONET Lite規格Ver.1.1*用(または1.0*用)に記載しておく必要があります。
    なお、ECHONET Lite規格の試験を実施できる試験ツールを当社も販売しています。
  4. 試験機関に試験対象機器を持ち込み(一部の試験機関では出張試験も可能)、試験機関がアプリケーション通信インタフェース試験を実施します。試験で使用する試験ツールは、エコーネットコンソーシアムからダウンロード可能な以下の試験ツールです。
    • AIF対象機器向けツール

■その他の機器の場合

  1. 認定試験機関の中から、試験を依頼する試験機関、認証機関を選定します。
    https://echonet.jp/ninsyo_kikan/
  2. 試験機関指定の申請フォーマットに従い、申請を行います。申請には以下の申告書類が必要になります。
    • ECHONET機器 認証試験仕様書 ECHONET Lite規格Ver.1.1*用(または1.0*用)
  3. ECHONET Lite規格の試験は自己認証試験です。自身で試験を実施し、結果をECHONET機器 認証試験仕様書 ECHONET Lite規格Ver.1.1*用(または1.0*用)に記載しておく必要があります。
    なお、ECHONET Lite規格の試験を実施できる試験ツールを当社も販売しています。

Q:認証の取得支援はどこかに頼めるの?

当社、日新システムズにて認証取得支援サービスを行わせていただくことが可能です。

Q:開発した機器が正常に動くか動作検証を行う方法はあるの?

  • ECHONET Lite規格に適合しているか確認するためには、当社が提供するECHONET Lite認証支援自動化テストツールが役に立ちます。
  • 各プロパティの立ち振る舞いについて確認するためには、HEMS(ECHONET Lite)認証支援センターを利用することもお勧めします。本センターでは、各社が提供するECHONET Lite規格適合機器との相互接続について確認することができます。
  • エコーネットコンソーシアム会員企業であれば、プラグフェストに参加することで相互接続について確認することができます。また、AIF認証試験ツールもダウンロードできますので事前テストも行えます。
  • プラグフェストとはエコーネットコンソーシアム会員企業が機器を持ち寄り相互接続を確認し実装情報を共有できる場であり、年3回程度開催されています。

Q:機器へのECHONET Lite実装は頼めるの?

  • ECHONET Lite実装は当社にて承ります。多数の実装実績もあり、お客様の実装環境にあわせたご提案をいたしますので、ぜひご相談ください。

Q:コントローラに繋がる機器にするにはどうしたらいいの?

  • 認証の種類については「Q:認証にはどういった種類があるの?」をご参照ください。
  • ECHONET Liteの相互接続性の確認のため、いくつかのコントローラ機器との接続確認を実施しておくべきです。
    エコーネットコンソーシアム会員企業であれば、プラグフェストに参加することで相互接続について確認することができます。また、AIF認証試験ツールもダウンロードできますので事前テストも行えます。
    他にもHEMS(ECHONET Lite)認証支援センターでも、ECHONET Lite対応製品を試す環境がございます。
    当社コントローラアプリケーションでも相互接続確認が可能です。

Q:どれぐらいの実装環境(HW)があれば動くの?

  • 使用するOSやアプリケーション仕様によって全く異なるため、一概には言えません。
  • 参考として、当社ECHONET Liteミドルウェアを使用したコントローラアプリケーションの例では、 以下の通りです。
    ROM: 約300Kbyte
    RAM: 約0.8Kbyte

日新システムズECHONET製品について

EW-ENET Lite(C言語)

Q:サンプルアプリel-host.exeでユーザ定義領域(EPC=0xF0~0xFF)にアクセスできない場合はどうしたらいいの?

サンプルアプリケーションel-hostで、他ノードのオブジェクトのユーザ定義プロパティ(EPC=0xF0~0xFF)に要求を送信すると、通常ではプロパティの搭載情報をチェックするため、要求を送信できません。ユーザ定義プロパティへ要求を送信できるようにするためには、以下のいずれかの方法で対応可能です。

■方法1
USE_ANY_USER_DEFINED_PROPERTYのマクロを有効にしてビルドしてください。これによりユーザ定義プロパティ(EPC=0xF0~0xFF)への要求送信時には、プロパティのチェック無しで要求を送信できるようになります。

■方法2
ユーザ定義プロパティの各プロパティの定義を、機器オブジェクトクラスに作成します。対応するためには、下記手順で行います。

  1. クラス定義ファイルの編集
    (例:include\eoj\0130.h)
    a)ユーザ定義値(EPC)の定義を追加
    b)機器オブジェクトクラスの構造体メンバにユーザ定義(EPC)を追加
  2. 機器オブジェクトクラスのソースコードの編集
    (例:EWENET_180\eoj\0130\home_air_conditioner.c)
    a)anlz_tbl[]にユーザ定義(EPC)に関する情報を追加
    b)各関数(DevGetProperty/ DevSetProperty/ DevRangeCheck)に追加したプロパティ値に必要な処理を追加
  3. 機器オブジェクトクラスの名称テーブルの編集
    (例:EWENET_180\eoj\0130\home_air_conditioner_name.c)
    a)name_tbl[]にユーザ定義(EPC)に関する情報を追加

参考資料を用意しておりますので、サポート窓口までお問い合わせください。

Q:サンプルアプリケーションはどのようなものが付属されているの?

  • デバイスシミュレータ(el-device)
    ECHONETの機器(テレビ、電力量センサなど)をシミュレートするアプリケーション
  • ホストツール(el-host)
    ECHONET機器の検索、他機器のプロパティの取得/設定を行うアプリケーション
  • ミドルウェアアダプタ(el-mwa)
    ECHONET Liteのミドルウェアアダプタとして動作するアプリケーション
  • レディ機器シミュレータ(el-ready)
    ECHONETのレディ機器(テレビ、電力量センサなど)をシミュレートするアプリケーション

※本サンプルアプリケーションは参考として提供するものであり、動作保証、実装仕様に関して当社のサポートをお約束するものではありません。

Q:ECHONET Liteゲートウェイに対応しているの?

誠に申し訳ございませんが、現状の EW-ENET Lite はECHONET Liteゲートウェイには対応しておりません。

Q:EW-ENET Lite が対応している ECHONET Lite規格のバージョンは?

バージョンに関しては「ECHONET Lite 規格対応バージョン」をご参照ください。

Q:特定のオブジェクトを対象として、必須プロパティをコントローラから発行したい。
 「EW-ENET Lite」を購入した場合、「メーカコード」はどのようになるの?

EW-ENET Lite は、「メーカコード」は任意のコードを設定していただけます。
メーカコードは、エコーネットコンソーシアムの幹事会員、一般会員となることにより、メーカコードが付与されます。
そして、メーカコードを取得していない会社は、認証を受けることができませんので、エコーネットコンソーシアムに入会していただく必要があります。

Q:「EW-ENET Lite」のC言語用ライブラリ(ソース)は、どのOSで利用することができるの?

EW-ENET Lite C言語版のライブラリソースは、アーキテクチャ、OSを特定しておりません。そのため、Windows, Linux, VxWorks などでご利用いただくことは可能です。(OSは32bitのみ対応)

当社EW-ENET Lite C言語版のライブラリは、下位通信はUDP/IP, TCP/IPに対応しておりますが、通信プログラムはサンプルアプリケーション(socketプログラム)として提供しております。不都合がある場合には、OS、製品仕様に合わせて作成していただく必要があります。

ビルド環境は、下記が用意されています。

  • LinuxのGNU MakeでビルドするMakefile
  • WindowsのMicrosoft Visual C/C++ でビルドするMakefile
  • WindowsのMicrosoft Visual C/C++ でビルドするMakefile

また、ご利用のコンパイラによっては、ビルド環境(Makefile)の作成、コンパイルエラー、ワーニングへの対応が発生する可能性がございます。

Q:EW-ENET Lite (C言語)の各パッケージの違いによる開発アプリケーションの違いは?

  • C言語フル版
    • ホスト (el-host)
    • デバイス (el-device)
    • ミドルウェアアダプタ (el-mwa)
    • レディ機器アプリケーション (el-ready)
  • C言語デバイス版
    • デバイス (el-device)
  • C言語ホスト版
    • ホスト (el-host)

※上記、(el-***) の名称は、付属するサンプルアプリケーション名です。
※「ホスト」とは、機器オブジェクトの「コントローラ」を想定しています。

Q:EW-ENET Lite の商品形態はどのようなものがあるの?

「EW-ENET Lite C言語」

  • フル パッケージ
    • ライブラリ、サンプルアプリケーションは、デバイス用/ホスト用を含む。
    • 機器マネージャ(バイナリ)
  • デバイス パッケージ
    • ライブラリ、サンプルアプリケーションは、デバイス用のみ。
  • ホスト パッケージ
    • ライブラリ、サンプルアプリケーションは、ホスト用のみ。

※販売構成につきましては、ECHONET Liteに関するお問い合わせよりお問い合わせください。

EW-ENET Lite Tester

Q:レディ機器との通信テストはできるの?

EW-ENET Lite Testerは、レディ機器と直接通信することはできません。

EW-ENET Lite Testerは、Windows PC上でイーサネットポートを用いて通信を行いますので、レディ機器と通信するためには、ミドルウェアアダプタに該当するものを経由していただく必要がございます。

Q:EW-ENET Lite Tester は、独自で作成したECHONET Lite規格のソフトウェアの試験を行うことができるの?

当社製品のEW-ENET Lite を使用していない機器に対しても、認証試験を実施することができます。

Q:全ての認証試験が自動で行われるの?

EW-ENET Lite Testerは自動試験と手動試験に分かれます。

自動試験は、EW-ENET Lite Testerから接続機器に対して電文を送信して、その応答で判断します。
手動試験は、用意された手順にしたがってユーザが操作して結果を判断します。

Q:英語の認証試験仕様書には対応しているの?

対応しています。規格バージョンにより 下記のファイルを出力します。
shiyousyo_lite100_E.xls、shiyousyo_lite110_E.xls

Q:TCP/IPv4に対応しているの?

EW-ENET Lite Tester は、UDP/IP v4、v6 に対応しています。

Q:EW-ENET Lite Tester での実施結果はどのようなものがあるの?

EW-ENET Lite Tester の試験結果は、規格バージョンにより下記のファイル名で「ECHONET機器 認証試験仕様書」を出力します。
shiyousho_lite110.xls、 shiyousyo_lite100.xls
認証機関に提出するためには、ユーザがその他の必要事項を記述して完成させていただく必要があります。

Q:EW-ENET Lite Tester を用いた結果から、ECHONET Lite 規格の認証に合格したと考えていいの?

ECHONET Lite規格の認証を取得するためには、認証機関で認証を受ける必要があります。

Q:EW-ENET Lite Tester の動作環境は?

EW-ENET Lite Tester はWindows で動作します。
当社で確認した環境は以下になります。

  • OS: Windows7 SP1
  • メモリ: 2GB 以上
  • HDD 空き容量: 10MB 以上
  • USB ポート: USB 1.1 / 2.0 (ソフトウェアプロテクト用のUSB ドングルを接続)

なお、基本的にはブラウザには依存しませんが以下で確認を行っております。

  • Internet Explorer 11
  • Firefox 47

また、ご使用いただくためには各種ソフトウェアのインストールが必要です。

  • Java 32bit版 (64bit版 未対応)
  • Wireshark  (動作確認済 WireShark 2.0.4)
    WinPcap
  • jNetPcap 1.3.0 Windows x86(32bit)

Q:EW-ENET Lite Tester が対応しているECHONET Lite規格のバージョンは?

バージョンに関しては「ECHONET Lite 規格対応バージョン」をご参照ください。